休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『オオカミは嘘をつく』

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20150914(了)
映画『オオカミは嘘をつく』
Big Bad Wolves
  監督:アハロン・ケシャレス&ナボット・パプシャド//
  リオル・アシュケナージ/ツァヒ・グラッド/ロテム・ケイナン
  2013年/イスラエル映/110分/DVD/レンタル
  <★★★>
 
(映画.com) イスラエルの新鋭監督コンビ、アハロン・ケシャレス&ナボット・
パプシャドが手がけたバイオレンススリラー。凄惨な少女殺人事件を背景に、
気弱そうな容疑者と暴力刑事、復讐に燃える被害者の父親が繰りひろげる
予測不可能なドラマをスリリングに描く。イスラエルで少女誘拐事件が発生。
刑事たちは強引な捜査で容疑者を拘束し、少女の居場所を吐かせるべく激
しい尋問を開始する。やがて刑事たちの上司の命令により、容疑者は釈放。
ところがその直後、誘拐された少女の惨殺死体が発見される。上司から担
当を外され独自で捜査に乗り出した刑事は、再び容疑者を拘束。そこへ、娘
の復讐を果たさんとする被害者の父親が現れる。
とまあこれだけ書いてしまっていいのかという感じだけれど、不思議なことに、
かまわないみたい。
一応どう転んでいくんだか予測しにくいミステリーだということ以外には、不思
議なムードとでもいうのかな、よく「飄々とした」という表現を人に被せて言うけ
れど、そいつを映画に被せて、しかもブラック!とでもいう感じですかねえ。凄
惨な犯罪だったり、拷問だったりするんだから、変な表現なんですけどね。
そんなことで、始めはナンダコリャ、だったのが、少しづつこのもったいをつけ
ないムードや可笑しみに馴れたみたいです。
・・・
・・・
 
そんなことで連想しました・・・、以下は完全に脱線・・・
 
レンタルDVDでもって、米国のテレビドラマ『クリミナル・マインド』というのをち
ょこちょこ観てます。ワタシの妹の推薦。非常に巻数が多い(=人気があっ
た)ので、いつ観終れるかわからない。といっても結構コンスタントに観てます。
なんで好きなのか、果たして好きなのかどうかもよくわからない。
このドラマ、悉く現実にあった猟奇殺人をネタにしているそうな。そのリアリズ
ムと、ひょっとしたら気がヘンにならないようにという‘反面教師’的な、まああ
る種の精神的バランスのを取るという効果のための鑑賞。もちろんそれは屁
理屈なのであって、かなり‘アブナイ’ことなのかもしれない。
ドラマの中は、米国FBIの犯罪行動分析のスペシャリスト班の活躍で、異常
な殺人を徹底的に分析しまくって犯人像をつきとめてゆくもの。現場には専
ジェット機で向かう。ドラマのレギュラーキャラたちの暗さのもとである事件
はとんでもないと言ってもいい残酷さ。彼らの分析のキレは鋭くても、決して
快刀乱麻というわけでもない。全編アップテンポでもって進み、なぜかカッコがよろしい。
カッコ良過ぎ。エンタテイメントだからね。ちゃんと解脱感をもたらしてくれる、
くれなきゃ困る。
普通の感覚だとキャラたちの神経はズタズタで、観る側にとっても不健康極まりない。その辺を巧妙に逆手に取っている。それに乗っかって、ほぼ毎週楽しんでます。で、何を言いたいかというほどのこともありません・・・ 何も巧妙に逆手にとって、なんてことはしていない、ただ、人間の性に訴えているだけのような気もします。
重複しているのですが、こっちは、上記映画の表現のような変わったストーリ
ーやブラックさはあまりなく、つらい顔はしているものの、単純に残虐な不可
解をバンバン跳ね飛ばして行くのみ。なのにどういうものか麻薬みたいに観てしまうなあ、ということだけ。