休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

万城目学/「偉大なる、しゅららぼん」

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20150922(了)
万城目学/「偉大なる、しゅらぼん」
The Great ShuRaRa-Bon
  2011年4月/小説/単行本/集英社/中古
  <★★★☆>
 
娘がくれた本だったか、自分で買いおいていたものか、もう忘れた・・・
鴨川ホルモー』では、古都京都に昔から巣食っていたらしい魑魅魍魎の類と、
そのパワーをめぐって、奇天烈な祭りや戦争を繰り広げる学生(大学生)たちの、
きわめてヘンテコリンな生活を描いて、大いに笑わせてくれたが、今回はもっと
でかくて、琵琶湖。
本来は日本中の湖と湖の民という関係性の着想が面白い。それが今や湖の民
は琵琶湖にしか残っていない。
ストーリーは勿論まったく違うけれど、構造的には類似性があると言ってもいいん
じゃないか。
今回活躍するのは高校生が中心。
タイプは違っていても、地域にもともとあったある種の力、extraordinaryなパワー
が出て来るのは同じ。
前作に比べ恋心やギャグ的可笑し味がけっこう減った気がする分、スペクタクル
的には大きくなった。(たとえば聖書でも映画でもいいが‘モーゼの十戒’関係の
話の中に出て来る・・・ おっと、アカンアカン。)
ここって、今年読んだ姫野カオルコ「昭和の犬」の舞台にも近いよね。関西弁は
出てけーへんかったけど。
   高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走(イワバシリ)にある日出(ヒノデ)本家に
   やって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十
   郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実
   は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、
   同様に特殊な「力」をもつ棗(ナツメ)家の長男・広海と、涼介、淡十郎が同じ
   クラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる…!(ネット紹介文一部)
オッサン(ほぼオジン)でも、楽しめましたヨ。点数甘め、かな。