休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ラッブラ:交響曲 第2番・第6番

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20150816(了)
ラッブラ:交響曲 第2番・第6番
EDMUND RUBBRA(1901-1986)/Symphonies
(1)交響曲 第6番 Op.80
  ①9:19 ②8:26 ③5:48 ④9:36 (33:20)
(2)交響曲 第2番 Op.45
  ⑤9:51 ⑥5:46 ⑦10:05 ⑧8:17 (34:05)
  リチャード・ヒコックス指揮/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
  録音:1996年1月、英、Brangwyn Hall Swansea
  1996年/CD/交響曲/Chandos Records/ネット/中古
  <★★★☆>
地味ですが、飽きの来ないイギリスの作曲家です。
5番や8番を聴く限りでは、ヴォーン=ウィリアムズとシベリウスのドッキング。
それとね、ちょっと突飛かもしれないけれど、なにやらイギリスのブラームス
ないしブルックナーという感じもあるのよね。ブルックナーほど宗教的とは言
えないにしても。(音色はポルトガルフレイタス=ブランコのように似せてい
るのとは、まるっきり違うことは書いておきます。いわば存在感のような意味
です。まさか!と言われそうな気もしますが・・・)
(1) 6番。
①「イングランドの丘」のイメージ ②しみじみ感 ③柔らかいスケルツォ
シベリウス的なところが多いみたい
耳を澄ますと、地味ながらも色彩の変化がいろいろ細やかについていて美し
く、時に祝祭的だったりもする。
オケに広がりや厚みがあるのにもかかわらず暑苦しくなく、北欧独特の涼や
かさがある。決して騒がない。後ろ向きじゃないし、暗くもならない。
抑制された、いい意味での大人っぽさとでもいうものがある。
これじゃ、アイ・ラブ・ラッブラ、、、と語呂悪いけど、言っているみたいやね。
先生の一人であるヴォーン=ウィリアムズの交響曲ぐらいには有名になって
もいいんじゃない?
(2) 2番。
第2楽章のスケルツォなんて、やっぱりブルックナーを連想してしまう。
あるいは、バイキングの勇猛な感じとか・・・って、この感じは実は他の交響
曲でも感じることだけども。
・・・
まあ早い話が、この方は現代音楽の時代にとっくに入っているのに、ロマン
派の系統の「先達」を感じさせるから、有名にはならなかったのだろうな。
でも特色はちゃんとあると思うんだけどなあ。
ドイツ系の音楽に少々疲れ気味なかたにピッタリの、身を任せて実に心地
よい音楽ですよと、宣伝したいですねェ。
(2番、5番、6番、8番。みなよかった。すでに聴いた合唱曲や、協奏曲、室
内楽などはワタシには若干印象が薄い。)
こういう音楽に惹かれること自体“傾向”なんじゃないかという気がする。グ
ラズノフが気に入っているのと、きっと関係があるんだろう。
演奏録音、ともによかったと思う。