休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

戦後

8/28(金)
昨日の新聞の論壇時評は、今本も売れているらしい高橋源一郎さんの
もので、
  「外注」した政治 / 戦後70年 いま取り戻す
と題されている。
加藤典洋柳田国男の「先祖の話」などを紹介しているエッセイ、「セブ
ティーン」や「女性自身」「週刊女性」などで戦後70年を扱っていること
などへの論考が面白かったが、実は、隣のコラムに掴ってしまった。
あすを探る/思想・歴史という括りのもので
  「戦後」とは何なのか/小熊英二(1962- 社会学者)
「戦後」が何かということもあるけれど、とにかくこの国は、1789年にフラ
ンス共和国が、1776年にアメリカ合衆国が建国されたとおんなじで、戦
後70年というのは、建国70年というのとおんなじだ! その基本は・・・
  憲法が骨格(constitution)ないし構成
  その前文がコンセプト
  その最重要な具体化前提は、第1条と第9条
  成立させたのは東京裁判日米安保条約
矛盾をはらみつつも支えてこれた、米軍の駐留すら正当化してきた、のに、
ここで(9条をいじり倒すような?)バランス崩しがあったら、「骨格」を変え、
「日本国」存廃をめぐって争う(負ける?)のとおなじことだぞ。4要素が
変更されてしまえば、いわば“「戦後」は終わる”んだよ、というのだ。また
それがない限りは、いわば“戦後は続く”。(・・・ムムム。)
もっとも、そうでなくても、かく言う「戦後」というのは不安定な状況にある。
冷戦終結と国際社会の変動/戦争の記憶の風化/経済条件の変化 な
どが4要素バランスと共存を脅かしているので、、、
結局、日本国はどんな国であるべきかという議論をせんとしゃーないぞ、
と結ぶ。
けっこうわかりやすい。
いわば押し付けられた建国だったかもしれんが、今は自分たちで(国民一
人一人が)どんな国になっていこうとするのか、議論して決めて行かなあ
かんでェ、ということになるんやろう。
で、まずは目の前の安保法制?
学者や大学のシュプレヒコールの内容に全て賛成というわけではないけれ
ど、、、
まあこっちは見ているだけで、、、(・・・頭の痛いこってす。)
 
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