|
(帯惹句) ジョン・ウィリアムズとは親しい友人であり、今や世界中のギタリスト |
がこぞってその作品を弾きたがるというキューバの作曲家ブローウェル(レクオー |
ナの甥)。60年代からギター奏者、作曲家として注目を集め、現在は作曲・指揮 |
で活躍中。ジョンのために書かれた協奏曲(トロント国際ギター・フェスティバル |
の委嘱作)、舞踏家トラパガに捧げられた「舞踏礼賛」、ブラック・アフリカの民話 |
集から着想を得てギタリスト=イスビンに献呈された「黒いデカメロン」、そして福 |
田進一氏のために書きおろされた武満への哀惜の念がみなぎる「悲歌」の4曲 |
を収録した魅力たっぷりのアルバム。 |
|
ギター界の二つのビッグネーム・・・ |
「トロント協奏曲」; アビー・ロード・スタジオのプレゼンスに、更に残響処理など |
をほどこしたような音で、いささか人工的すぎる気がしたけれど、まあそれはと |
もかく、、、 |
キター協奏曲は“アランフェス”のみに非ず、立派なコンチェルトじゃないですか。 |
それに、日本人好みでもあると思う。 |
“アランフェス”に食傷している方は是非! |
ラテン系ではあっても、ヨーロッパじゃなく、ここはアメリカなんだという感じがあち |
こちでします。 |
|
(2)から(4); なかなか力作で、ギターだけなのに(1)と違って逆にちょっと疲れ |
る。いずれも密度が濃く、非常にハイレベルな音楽。 |
いや、重いというのでもないのですが、ワタシとしてはもう少しノンシャランな方が |
・・・ |
(4)は確かに武満を想起させるところがあり、‘哀惜の念’を感じることができる。 |
|