(映画.com解説) イギリスでベストセラーとなったマーティン・シックススミスによ |
るノンフィクションを映画化し、50年前に生き別れた息子を探し続けた女性の姿 |
を、「クィーン」のスティーブン・フリアーズ監督、名優ジュディ・デンチ主演で描 |
いた。1952年、アイルランド。18歳で未婚の母となったフィロメナは親から強制 |
的に修道院に入れられ、3歳になった息子のアンソニーはアメリカに養子に出 |
されてしまう。それから50年後、イギリスで娘のジェーンとともに暮らしていた |
フィロメナは、手離した父親違いの息子の存在をジェーンに明かす。ジェーン |
が偶然知り合ったジャーナリストのマーティン・シックススミスとともに息子探 |
しの旅に出たフィロメナは、アメリカの地で思いもよらぬ事実を知ることになる。 |
「24アワー・パーティ・ピープル」などで知られる英俳優スティーブ・クーガンが企画を立ち上げ、脚本やプロデューサーを務めたほか、原作著者でもあるシックススミス役を演じている。 |
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原題はこのおばあさんの名前。
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かつて修道女に“された”女性の、息子探しのお話。いろんな賞の候補になっ、 |
たが、作品賞的なものはほとんど獲れなかったよう。 |
ただし「観客賞」的なものはたくさん受けている。 |
さもありなん。そういう映画。 |
そして、カトリックからは相当ブーイングがあったはず。 |
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ワタシはこの映画、敬遠してましたけどね、そんな必要なかったよう。
このバアサンの切り替えの早さに驚くやら深く納得するやら・・・
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ジュディ・デンチさん、セリフは多いものの、演技なんかしてない、というか、い |
らっしゃるだけ。でもって、それでいい、という感じ。
(映画の時点で79歳だそうな)
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音楽。またもや超のつく売れっ子デスプラ。 |
器用な作曲家。引き出しが多く、無難で、上手いもんだと思う。 |
この世界だけで生きて行くのは大変だろう、時間の縛りがきついし、量をこなさ |
なきゃならないし。 |
それでも選ばれるデスプラは儲けまくっているだろうが、‘良心的’。 |
いっぽう、言葉は悪いが、コンピュータによる、シーンの類型による(粗製ふう |
な)音楽が増えてしまった。 |
とはいえ、アコースティックに未練たらたらのワタシなんぞに言わせても、この |
ごろの作曲家のコンピュータの使い方は、楽譜の作り方がやたら便利になった |
だけでなく、サウンドの選択や創造についてもうんと楽になり、めちゃくちゃ上 |
手になったみたいだけどね。 |