休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『あなたを抱きしめる日まで』

イメージ 1
20150702(了)
映画『あなたを抱きしめる日まで』 PHILOMENA
  監督;スティーヴン・フリアーズジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン
  音楽;アレクサンドル・デスプラ
  2013年/英米仏映/98分/DVD/レンタル
  <★★★★>
 
(映画.com解説) イギリスでベストセラーとなったマーティン・シックススミスによ
るノンフィクションを映画化し、50年前に生き別れた息子を探し続けた女性の姿
を、「クィーン」のスティーブン・フリアーズ監督、名優ジュディ・デンチ主演で描
いた。1952年、アイルランド。18歳で未婚の母となったフィロメナは親から強制
的に修道院に入れられ、3歳になった息子のアンソニーアメリカに養子に出
されてしまう。それから50年後、イギリスで娘のジェーンとともに暮らしていた
フィロメナは、手離した父親違いの息子の存在をジェーンに明かす。ジェーン
が偶然知り合ったジャーナリストのマーティン・シックススミスとともに息子探
しの旅に出たフィロメナは、アメリカの地で思いもよらぬ事実を知ることになる。
「24アワー・パーティ・ピープル」などで知られる英俳優スティーブ・クーガンが企画を立ち上げ、脚本やプロデューサーを務めたほか、原作著者でもあるシックススミス役を演じている。
原題はこのおばあさんの名前。
 
かつて修道女に“された”女性の、息子探しのお話。いろんな賞の候補になっ、
たが、作品賞的なものはほとんど獲れなかったよう。
ただし「観客賞」的なものはたくさん受けている。
さもありなん。そういう映画。
そして、カトリックからは相当ブーイングがあったはず。
ワタシはこの映画、敬遠してましたけどね、そんな必要なかったよう。
このバアサンの切り替えの早さに驚くやら深く納得するやら・・・
コシ・ファン・トゥッテ』 じゃないですかね。
ジュディ・デンチさん、セリフは多いものの、演技なんかしてない、というか、い
らっしゃるだけ。でもって、それでいい、という感じ。
(映画の時点で79歳だそうな)
音楽。またもや超のつく売れっ子デスプラ。
器用な作曲家。引き出しが多く、無難で、上手いもんだと思う。
この世界だけで生きて行くのは大変だろう、時間の縛りがきついし、量をこなさ
なきゃならないし。
それでも選ばれるデスプラは儲けまくっているだろうが、‘良心的’。
いっぽう、言葉は悪いが、コンピュータによる、シーンの類型による(粗製ふう
な)音楽が増えてしまった。
とはいえ、アコースティックに未練たらたらのワタシなんぞに言わせても、この
ごろの作曲家のコンピュータの使い方は、楽譜の作り方がやたら便利になった
だけでなく、サウンドの選択や創造についてもうんと楽になり、めちゃくちゃ上
手になったみたいだけどね。