| (帯紹介文) 2曲の交響曲とも牧歌的・抒情的なムードが支配的(第2番 |
| はベートーヴェン「田園」との関連も指摘される)ですが、いきなりダイナミ |
| ックに高揚したり、同郷のドヴォルザークではありませんがアメリカっぽい |
| 陽気なリズムが出てきたり、調性が変転して特定できなかったり、やっぱ |
| りマルティヌーの個性が楽しめます。なお、両曲とも第2次世界大戦中に |
| 書かれています。「第4番」はヨーロッパでの大戦終結を横目にしながら |
| の作曲。チェコからアメリカに亡命した音楽家と戦争との関係を考える、 |
| という鑑賞法もいかがでしょうか。 |
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| この前のCD、3番・5番のカップリングのものに、明るい明るいと書いたが、 |
| この2番・4番でも、同じことを書くことになりそう・・・ |
| 共に大戦中に書かれたなんて、ほんとかいな。 |
| 音色は好きなんだけど、違うことを書くほどの思いつきや気づきはなくて、 |
| まあ正直新鮮味がちょっと失せちゃったと言えなくもない。 |
| このCDが最初だったら、3枚目に聴くことになったCDでは同じ感じになっ |
| たろうね。で・・・ |
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| (1)「田園」ですか。 |
| 第一楽章はドボルザークのスラブ舞曲ばりの、民族色豊かなロマン派。 |
| 第二楽章は穏やかでちょっと翳りある緩徐楽章、勿論ロマン派のもの。 |
| 第三・第四楽章はともにスピードがある明るい楽章で、第三より第四のほ |
| うが曲想が豊か。 |
| 「田園」のイメージだけれど・・・ ワタシはベートーヴェン以外ではヴォー |
| ン=ウィリアムズの素敵な素敵な第3交響曲が、真っ先に思い浮かぶ。 |
| マルティヌーのほうは、ベートーヴェンとどう関連付けられているのかまる |
| でわからない。せいぜい第一楽章に田園ぽさがあるかなあという程度。 |
| 田園を気にしないで聴いた方がいい。知ってしまった以上それはむずか |
| しいけれど。 |
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| (2) 第一楽章からして、もう戦争は終わっている! 明るい。晴れがまし |
| い。だから、書き始めた時など、戦争はまだ終わってはいなかったのかも |
| しれないが、米国にいて、その趨勢をかなり正確に捉えられていたんでし |
| ょうかね。第三楽章のLargoにのみわずかに翳った感じがあるも、感傷と |
| いったレベル。さまざまな曲想が楽しい。 |
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腹に一物ってことはない、けっこう脳天気・・・
| これで1番から6番までの交響曲を聴き終った。約10年ほどの間に6曲書 |
| いた・・・ 作風の変化はあまり感じないな。 |
| 1番と6番を足して2で割っても1番から6番までを全部足して6で割っても、 |
| おんなじようなもので、たいして意味もなさそう。いろんな影響を受けて、 |
| うまく自分のものにしていて、なんだか捉えにくいのだけれども、とはい |
| え、べースにはドボルザークやヤナーチェクがしっかりいるものの、徐々 |
| にアメリカ色が濃くなり、派手になり、脳天気度も増した。もちろん難解 |
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感はない。独学で作曲を勉強されたというが、職業作曲家の実力という
感じ。
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| このへんかもね、特色って。 |
| で、通して聴いたら、なんと、1番と6番がよかった・・・。 |
| (つまらない結論) |
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