休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『昔々、アナトリアで』

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20150617(了)
映画『昔々、アナトリアで』
BIR ZAMANLAR ANADOLU'DA
(ONCE UPON A TIME IN ANATOLIA)
 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン//ムハンメト・ウズネル/イルマズアルドアン
 タネル・ビルセル/アーメット・ムンターズ・タイラン/フィラット・タニシュ
 アルジャン・ケサル
 2011年/トルコ&ボスニア・ヘルツェゴビナ映/157分/DVD/レンタル
  <★★★△>
(Net惹句)
2014年、第67回カンヌ国際映画祭にてトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン
督の「ウィンター・スリープ」が最高賞のパルムドールに選ばれた。
この『昔々、アナトリアで』でも2011年カンヌ映画祭グランプリを受賞してい
る。そんな21世紀の映画界に次々と新たな地平を切り開く、ジェイラン監
督の最高傑作といわれる作品がこれ。
計算されつくした映像美と謎解きのようなストーリーが不思議な時間の流
れで展開する濃密なクライム・サスペンス。
殺人容疑者を連れて死体の捜索を始めた警察官たち。容疑者の曖昧な
記憶に草原を転々と移動させられ、彼らは疲労と苛立ちを募らせていき、、
2011年製作で、カンヌ映画祭グランプリ。ノーチェック、行き当たりばったり。
有名監督らしいが、そんなこと知らない・・・
トルコ映画で、ボスニア・ヘルツェゴビナも製作国ってのがワタシにはめず
らしい。まあできればいろんな国(の映画)を観られたらいい。
上記、へんな解説だけれど、魅力的ながらどう魅力的なのか、書きにくい
のは確かだね。
(以下一応ネタバレしてます)
157分もあり、半分強が、夕方から翌朝までの荒野での死体探し。
3台の車に分乗していたのは、検事、検死医、警察官数名、穴掘り人、そ
して容疑者二人、、、
要領を得ない容疑者の記憶にひきずりまわされ、一見だらだらしたシーン
が連続する。真っ暗闇を3台のヘッドライトが進む様子や、ここぞというとこ
ろで車のライトを当てて探し回るところ等、何故だか非常に印象に残る。
疲れたみんなのとりとめのない、あるいはイラついた会話が挟まれ、特に
主要人物たちについては、鬱屈しているらしいことが、次第にわかってく
る。
夜、立ち寄った村で強引な食事と休憩。久々の明かり。その時に非常に
美しい村長の娘が出て来る。このちょっと不思議な挿話は観ていて意味
はそれほど感じられないが、映画の中の疲れてアンニュイな人物たちに
はそうでもなくて、彼らの心象に何らかの影響を与えたよう。
殺人事件は案外あっさりしていて無事死体は見つかって夜が明けるもの
の、かえってステリーの度合いが増したままになる。
ところが、それよりも映画の主張としては、(死体の絡んだこの殺人事件
のほうじゃなくて) 主要キャラクターたちの会話や後半の、検死医中心の、
‘心優しい実存’的感覚のほうにウエイトがかかっていたんだよ、というふ
うに進んでゆく。
というか、どっちも描きたいものなんだろうが、ワタシには後半のほうが、
やけに大事そうに描かれているように思えた。もっとも、茶化して悪いが、
それが何なのか、てんで分らない。それなのに評価するのかと問われる
と、大いに困る。
検死医の環境、視点、感覚、思考や下す意味不明な判断・・・
もう一度観たほうがいいかもしれないけど、、、もう観ないだろうね。
ワタシ、苦手なタイプの映画芸術なのに、観つづけさせる何かがしっかり
あったことは否定できない。157分、意外に退屈しなかったし。
そんなこんなで、ネタバレはしてるんだが、なんのことかわからないでし
ょう? ですから、わかりにくいし長いけど、おススメ。
トルコという国の一面を確かに見た、という気になったもんで。
(観て怒り出す人がいなきゃいいが・・・ ハハッ!)
*6月21日付朝日のGLOBEに、この監督の新作が紹介されている。長く
 て難解なので?評は芳しくない。はじめに貼りつけた惹句中の「ウィンタ
 ー・スリープ」は、今では新聞紹介のタイトル「雪の轍」(Kiʂ Uykusu)
  というのに替えられたらしい。
 
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