休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』

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20150608(了)
サントラ 『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔
THE LORD OF THE RINGS / THE TWO TOWERS
  ①~⑲ featuring
     ⑧Isabel Bayrakdarian ⑭Shaila Chandra ⑯⑰Ben Del Maestro
     ⑰Elizabeth Fraser ⑲performed by Emiliana Torrini
  音楽;ハワード・ショア(作曲、オーケストレーション、指揮)
  2002年/CD/ワーナーミュージックジャパン/邦盤/中古
  <★★★△>
Amazonレヴュー) メガヒットしたトールキンの劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の
第1部に提供したハワード・ショアの音楽は、アカデミー賞の最優秀作曲賞を受賞した。
その音楽は、野心的なスケール感、徹底的なまでに暗いトーン、典型的なファンタジ
ー映画の音楽とコンサート用音楽の境界を巧みにぼかした手法で驚きをもたらした。 
   続編となる本作の音楽も同じく、ときおりワーグナー風のドラマチックな音楽をはさ
みながら、映画のストーリーをなぞるように、さらに重苦しくなり不吉な影が濃くなって
ゆく。前作でのホビット族にインスパイアされた牧歌的なナンバーに代わり、本作では
ヴァラエティーに富んだエスニックなナンバーが、ミドルアースと人の世の音楽の幅を
広げている。ハーディンガー(ノルウェーフィドル)がローハンを描きだし、北アフリカ
のハイタがモルドールのテーマを彩っている。また、ログドラム、ディルバ、ザイロフォ
ン、ツィンバロンなどの楽器もまた不思議な風合いをそえている。迫りくるオーケストレ
ーションの暗雲は、ショアの手による風格あるコーラスによって輝いている。そのコー
ラスは、イザベル・ベイラクダリアン、インディーズのポップ・スターのシーラ・チャンドラ、
ベン・デル・マエストロ、エリザベス・フレイザーなどの多彩なソロ・ナンバーとともに、
いにしえの世界の神聖な雰囲気を映画にもたらしている。作詞のフラン・ウォルシュ
コラボレートした「Gollum's Song」は、エミリアナ・トリーニの歌によってビョーク風のポ
ストモダン的な苦悩が持ちこまれ、この映画の現代のおとぎ話的な要素をさらに強め
ている。(Jerry McCulley, Amazon.com
詳しいので丸ごとコピー。このシリーズのサントラをCDでちゃんと聴くのは初めて。
残響たっぷりに分厚いシンフォニック・サウンドが、映画のイメージ通り、やたらと暗く
迫る。主にアイルランドから北欧にかけてのイメージが混在する感じ。
こんなに音が多くって、残響が長いわりに混濁は少ないと思う(?)。
しかしまあ、ただものでない物々しさやね。ワーグナー風とあるが、それはともかく、
巨大なレクイエムとでもいうべき迫り方。
映画は大仰至極なダーク・ファンタジー、といってもあくまでお子様用。ロケ地ニュー
ジーランドが、まるで魔界かなにかのように変貌して見える・・・
時々出て来るフィドル(ヴァイオリン)のサウンドアイリッシュふう)から、果ては遠く
南のイスラムの臭いすらも一瞬感じられる時があって、実にさまざまな曲想がある
わけだけれど、これという記憶に残ってくれるようなメロディ―がなく、またメロディー
をヴァリエーションしている感じも受けない。それでもなんとなくワーグナーのように、
ライトモチーフを使い分けているような気はする。一作目から続いているんだよ、多
分。ワタシには聴き分けられない。一作目も聴いていないし、聴いても分かるかど
うか・・・ 
3作目を観たときは、確か音楽は、全編が巨大なコーダみたいだと、高いテンション
の持続を喩えて書きつけた記憶がある。
さあ、聴く機会、あるかナ。
ショアのサントラでは、ジャズ系のものがいくつかいいなと思えたものがあり、オー
ケストラものは(そうたくさんは聴いていないけれど)、感心した覚えがない。
だからこれも・・・と思われそうだけれど、実はこのサウンド、なかなかどうして魅力
的。めっぽう暗い、日常とはかけ離れたあのファンタジックな映像や大仰なストーリ
ーの印象がけっして厭でなく、結びつくんでしょうなあ。なんのことはない、それが
サントラってもんだけど。
⑲の歌のみポップス風。確かにビュークと似ていた。
久々のサントラでした。田舎のBookOffでは面白そうなものが見つかりません。
さりとて、ネットでよさそうなものを探しても、邦盤はなく輸入盤で、出品者はあきれ
るほど値を釣り上げていて、手が出ない。楽しみたいだけであって、コレクターでは
ないので、嘆かわしい。