休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ : 管弦楽曲全集 第7集

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20150501(了)
グラズノフ管弦楽曲全集 第7集
(1)交響曲第1番 ホ長調 Op.5 「スラヴ」
 ①11:07 ②4:51 ③9:24 ④9:58
(2)交響曲第4番 変ホ長調 Op.48
 ⑤16:00 ⑥5:48 ⑦12:21
   アレクサンドル・アニシモフ指揮/モスクワ交響楽団
   録音:1995年8月、ロシア、モスクワ、モスフィルムスタジオ
   1998年/CD/管弦楽曲/NAXOS/輸入/中古
   <★★★☆>
 
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(帯紹介文) 交響曲第1番はグラズノフなんと16才時の作品です。後の
作品と比べるとぎこちなさは残しますが、青年らしいさっぱりとした歌い
口は、既に聴かせどころを押さえています。一方その12年後に書かれた
交響曲第4番は、ロシア音楽中毒者御用達の風情を濃厚に漂わせた充
実作です。中庸なテンポでロマンティックな旋律が心ゆくまで歌われる
第1楽章、民族色豊かなスケルツォの第2楽章、序奏に引き続く一大フ
ァンファーレからエネルギッシュに突進する第3楽章と、3つの楽章が三
様に魅力満点です。
1番、比べようと思って安直に思いついた才能がシューベルトビゼー
シューベルトが5番ぐらいまでの交響曲を書いたのが1811-1815年ぐ
らい、14歳から18歳というところ。
ビゼーがあの交響曲を書いたのが1855年で、17歳。
このグラズノフの1番は、確かにずいぶん遅れて、1882年で16歳作。
シューベルトからは70年前後、ビゼーからは27年ほどもたっていてこの
曲調なのでは古くさすぎないか、と思わぬでもないけれど、いやいや、
16歳なんてねぇ、作品5だよ、なんという恵まれた才能。
ロシアの風が常に吹いていて、さっぱりとしたこの甘さ!
知らない人には聴かせてあげたいものです。
一方、3楽章の第4交響曲は、紹介文に要領よくまとまっている通り。
これもなかなかいい。
特に第1楽章の充実具合は素晴らしい。
師のコルサコフサウンドやメロディ、チャイコフスキーの洗練されたロシ
ア風味、などがたっぷり詰まって嬉しくなってしまう。
例によって最高の録音でも、最高の演奏でもないかもしれないですが、
逆に妙にリアルさがあって、‘ロシア’のよいイメージを感じた。
“ロシア音楽中毒者御用達の風情”なんて変な表現だけど、まあ、わか
ります。
(中古屋のNAXOSグラズノフ4枚目で、これで在庫なし・・・)