休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

マルティヌー/交響曲第1番・第6番

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20150422(了)
マルティヌー交響曲第1番・第6番
Bohuslav MARTINŮ(1890-1959):Symphony №1 №6
(1)交響曲 第1番(1942)
  ①10:49 ②8:03 ③9:19 ④10:03
(2)交響曲 第6番「交響的幻想曲」(1951-53)
  ⑤9:20 ⑥8:22 ⑦11:25
  アーサー・フェイゲン指揮/ウクライナ国立交響楽団
  録音:1995年6月、ウクライナ、キエフ、ウクライナ国立放送コンサート・ホール
  1998年/CD/管弦楽/67:43/NAXOS 8.553348/中古
  <★★★★>
書き加えているうちに長くなっちゃいました。そのまま載っけます。
(帯紹介文) ボヘミア東部の教会の塔で生活する一家に生まれ、ヴァイ
オリンを弾いて才能を示し、欧州を渡り歩きナチスに追われてアメリカへ
逃亡、殆ど独学の作曲で途方もなく多数の作品を残したマルティヌー
経歴だけでも興味を引きますが、今世紀の巨匠指揮者達を惹きつけた
作品の質の高さは見逃せません。クーセヴィツキーが初演、ボヘミア
味の効いた第1番は、スケルツォのリズムが愉しさ満点。ミュンシュ
初演した第6番は、20世紀を語るのに欠かせない名品。メトでレヴァイン
の助手を務めたフェイゲンとロシアきってのヴィルトゥオーゾ・オケという
理想のコンビによる全集がスタートします。
ロマンティックというのとは、近いながら違う気がする。
幸せ感のありよう、あるいは、不安感のありようが、昔でなくて、現代に
より近いことは分かる。なんだけれど、「ゲンダイオンガク」からはかなり
遠いもの。その辺が線引きとしては微妙。もっとも、その辺が案外いい
んじゃないか。とても精妙な音楽で、脳天気なところは少ない。
この作曲家、そもそもワタシ苦手だったはずで、再チャレンジなんです
が、ぜーんぜんそんなことなかった。いったい何が気に食わなかったの
だろう。気に入りました、この1枚。
もう超有名な作曲家だけれど、ワタシ的には・・・“こりゃあ、次、あるっ
ちゃネ。”
そうたくさんは聴けないかもしれないけどさ。
多作家で400作ほども書いたそうな。軽さやセンスが好きな大多作家
ミヨーとは相当タイプが違って生真面目!
特色としては、、、オルガン的な音から始まる第1番の出だしから不穏
やもやもや感が多い6番のエンディングまで、聴きとおせば統一感があ
るんだが、にもかかわらず、いろんな音も聞こえる気がするってことが一
つ。
たとえば、ドボルザークのスラブ舞曲やスメタナの有名曲、新古典のス
トラヴィンスキーやプロコフィエフのピアノ協奏曲などのロシア系、バルト
ークやミクロス・ローザのようなお隣の国のオーケストラ曲、アメリカの
都会のイメージ・・・などなど。ロマン派初期のメンデルスゾーンのような
たたずまいすらあるもんね。あれに似てる、これに似てるなんてことばか
りじゃ、多分いい聴き方じゃないけれど、まあ気にはなる。
それから、かなり大きめのオーケストレーションで、音が分厚く奥行きが
あり、例えば1番の第3楽章Largoなんぞ、そんな感じで深く沈潜してゆ
くようなのがなんともカッコよく、後期ロマン派の典型とも思わせてワタ
シの好み。
6番については‘不安やもやもや感’と始めに書いた以外に書きあぐね
ていたところ、WIKIで指揮者ロジェストヴェンスキーのコメントを見てしま
ったので、ちゃっかり拝借・・・ 「なんと豊かな世界だろう。もう50年生
きられるのであれば、マルティヌーの全作品を演奏したいのだが」 ・・・ 
えー、、、何を言っていることにもなりません。かなり現代に近い感覚の
ものがロマン派感覚のものとせめぎ合っているように思えるところがま
まあり、でもって、まだ古い勢力のほうが若干強いみたいな・・・。これ
では1番と変わりないというか、違いが伝わらない。素人の悲しさ。
さぁて、あとはさらに蛇足。
年代なんか並べてみたところで、ろくに意味もない。とはいえ、なんとな
く確認してみる気になって、ご近所を見てみる。
同郷に近い作曲家だと・・・
   スメタナ       1824-1884    
   ドヴォルザーク   1841-1904
   ヤナーチェク     1854-1928
お隣のロシア/ソヴィエトだと・・・
   チャイコフスキー  1840-1893
   ストラヴィンスキー 1882-1971
   プロコフィエフ    1891-1953
   ショスタコーヴィチ  1906-1975
さらにお隣だと・・・
   バルトーク      1881-1945
   コダーイ        1882-1967
ドイツ/オーストリア系だと
   マーラー        1860-1911
   R・シュトラウス    1864-1949
   ヒンデミット      1895-1963
ははは、暇だね。でもなんだ、、、こうした巨人たちよりは概ね若いんだ。
プロコフィエフなんかとほぼ同世代。ヤナーチェクとも同じぐらいかと思っ
たが、それはヤナーチェクはけっこう‘進んで’いたのでゲンダイオンガク
に近い作曲家だと思い込んでいたことと、遅れて有名になったからとい
う理由のためなんだろう。
さてこのオーケストラ、先日聴いたレバノン人作曲家の時の演奏とは、
生き生き感が違う。共感の違い(かもしれない・・・が、実際はただのこ
っちの思い込み)。ロシアきってのヴィルトゥオーゾ・オケなんて解説に
ある。ウクライナは1991年には独立していて録音は1995年なんだから、
この表現はおかしいよ。拘ることでもないけど。
                                                            NAXOSの宣伝係より・・・