休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

リュック・ベッソン監督/映画『ルーシー』

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20150401(了)
リュック・ベッソン監督/映画『ルーシー』
  スカーレット・ヨハンソン/モーガン・フリーマン/チェ・ミンシク/
  アムール・ワケド
  音楽:エリック・セラ
  2014年/仏映/89分/DVDレンタル
  <★★★>
多分台北。ルーシーは留学生なのか、コールガールなのかわからなかった。
彼女は捕まって韓国系マフィアに運び屋として使われようとするが、体内に
埋め込まれた新種の麻薬が漏れるという事件が起きて、脳を中心とした‘変
身’を始める。
という話と、人類の脳みそはせいぜい10数パーセントしか使われていない
が、もし100パーセント使えたらどんなことになるかという研究とが、交差す
るのであります。あくまで麻薬を回収しようとする執拗なマフィアの追手とパ
リ警察がサスペンスの引き立て役、研究者(フリーマン)は見守り役・・・
まあこんな話。
このあいだ、ヨハンソンのひどいアングラ的映画を観たもんで、あそこまでは
ひどくないだろうと、毒食らわば皿までというのもナンだけど、無理やりもう一
本借りてみた。ウソではありません。
‘あそこまではひどくない’とは言えるものの、けっこう不満でしたねえ。ネタ
は面白いのですが。
問題は、、、つまるところ‘必然性’かな。
たとえば・・・ 脳機能のとてつもない変化は構わないんだけれど、人間の歴
史をさかのぼり、生物をさかのぼり、地球を、太陽系を、そしてビッグバンま
でさかのぼって認識が進み、やがて・・・
その暴走の必然性。そんなにデカイものまで、、、そりゃ細胞~DNAなどには
進化の歴史が全部とは言わぬまでも蓄積されている可能性は大ありだから、
さかのぼってイケナイわけはないものの、たかが1人間の脳機能が100パ
ーセント働いたところで、ビッグバンの真実までさかのぼって見ることができ
るようになる? それも今ここで? というような。
そんなことを言わなきゃ、奇跡的に別次元の存在というかスーパーウーマンに
なってしまうその変身ぶりや目を見張る超能力、あるいは斬新な映像を笑って
観てられる。
壮大(≒大仰)過ぎて人間の営みの小ささとのギャップが猛烈だが、大風呂
敷ってのはエンタテインメントの大事なツール!
ところで、このあいだの映画でもそうだったけれど、彼女は着やせするんやね。
セラの音楽、面白くない。音楽だって、もっとオーバーにやんなきゃあ!
 
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