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今のローマを (でもめちゃめちゃ視点を選んだ見方でローマを)、大邸宅 |
に住み疲れきった神のような老作家(40年も前に筆を折っている)を通し |
て観る。現実離れした没落寸前の美しくも爛れたようなローマを観つづけ |
ることができる。一応‘ドラマ’と言えなくもないストーリーが、この老作家 |
兼ジャーナリストとその周りにはあるかのように見えるんだけれど、(現 |
実離れの揚げ足を取るつもりではないないんですよ)そんなに意味はあ |
るのかな。ただ、「旅行」では絶対に見ることができないローマなんだろ |
う、きっと。多分この映画芸術の中でだけ・・・ |
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2013年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作。 |
フェリーニとかのオマージュ的な映画ですね。(こんな時なら、‘とか’を使 |
って恥じない。はは) |
ワタシは多分(!?)フェリーニが好きではありません。センスのすごさは認 |
めるものの、好きかどうかは別。それでも映画は好きですよ。学生の時 |
のように、‘なんでも来い’じゃなくなっちゃった。 |
こんなすごい映画作家を好きじゃない!と言ってしまうのだから、‘映画芸 |
術派’からはあきれられてもしょうがないのですが、こればかりはしょうが |
ない。そこそこ大事な問題がかかわっている気がするものの、もうその |
辺は、なんだかどうでもいい気もしている・・・ |
絵を見るようには行かない。好きでないものは好きでない。 |
ロッセリーニの名も挙がっていたが、ロッセリーニはほぼ知らないので、 |
オマージュったって、比べようがない。 |
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賞はこのほか、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞、英国アカデミー |
賞の非英語作品賞なんてのも獲っている。 |
賞獲りしたのに楽しめなかったというままある悲しい例になっちゃった。 |
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