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(ネット解説) 母は、人生の重荷を下したかのように、ゆっくりとゆっくりとボケて |
いきました―― 漫画家・岡野雄一が、自分が経験したことをヒントに描いた |
エッセイコミックを実写化したヒューマンドラマ。認知症の老いた母親とその息 |
子が織り成す、笑いと涙にあふれた触れ合いをつづっていく。 |
メガホンを取るのは、『時代屋の女房』『ニワトリはハダシだ』などのベテラン監 |
督・森﨑東。テレビドラマ「3年B組金八先生」シリーズなどの赤木春恵、数多く |
の出演作を持つ岩松了が主人公の母子を熱演する。老いや認知症を肯定する |
前向きなストーリーとテーマはもとより、舞台となる長崎や九州各所の美しい景 |
色も見どころ。 |
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2013年(第87回)キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン |
探したらTSU社にちゃんとあって(在庫2枚)借りられた。 |
監督さんにも認知症が出ているような話を、何かで見たか聞いたかしたっけ。 |
(違ってたらスミマセン) |
以前よく見かけた俳優さんたちを、主にホームの入居者としてたくさん見かけ |
た。 |
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うちはうち。しかしうちのぼけないバアサンとはえらい違いだ。(長崎出身は偶 |
然同じ。) |
認知症という病気というか状態というか、は一種の救いの部分もあるかもなあ。 |
生物学的、進化論的にも何かそういう理屈が成り立つという考え方もあるんじ |
ゃないか。自分にも周りにも、、、 |
この言い方はあるいはイケナイのかもしれないが、ワタシには普段から、ふっと |
そう思える時がなくもない。疲れているだけかもしれないけど。 |
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なもので、始めはどんなふうに進んでいく話だろう、しんどいのも嫌だなぁなどと |
思いながら観ていたところ、前向きで暗くなっていかない。笑えたりもする。重く |
ならないように描いている。だからこそ、リアルでない部分はたくさんあったもの |
の、リアルさはこの映画の描きたいことの上位にはないのだから、べつにかま |
やしない。 |
そしてしまいに涙を流させられてしまった。予想外。 |
(やれやれ、これもさぁ、というか、こうなるってぇと、やっぱり進化で説明つく |
んじゃないのか・・・) |
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《追》 長崎の景色が映ると言ったら、オフクロが観ると言い出し、DVDの観方を |
教えた。結局ちゃんと使えず、渋々カミサンが教えたらしい。
長崎といっても、自分が長い間住んだあたりとは、地形は似ていても違っていた
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んだって。もっともそのへんのことももある程度は覚えているとのこと。 |
どうだった?と訊かないわけにも行かない。 いくら老人やボケの話でも。だって、
これって若干妙なシチュエイションだろ・・・
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「 赤木春恵の演技は、ありゃリアルじゃないね、演技クサイ」と言いつつもいろい
ろ喋ってくれた。
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まあ、ボケたお友達はたくさん知っているからねぇ。 |
長崎の最近の遠景やお祭りの様子などいろいろ見られたものの、結果的には懐
かしさが勝ったようで、やはり「その頃」の話が中心だった。
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