休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ジェームズタウン協奏曲

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20150128(了)
JAMESTOWN CONCERTO/
AMERICAN MUSIC FOR CELLO AND ORCHESTRA
 
(1)ウィリアム・ペリー(b.1930):
 ジェームズタウン協奏曲」 チェロと管弦楽のための 24:41
  ①London 1606.The Virginia Company 4:12
  ②Settlements Along The River 4:56
  ③The Long Winters 4:40
  ④Pocahontas in London 5:45 
  ⑤Jamestown:Four Hundred Years On 5:07
 
(2)ウィリアム・シューマン(1910-1992):
  ⑥朗読;オルフェウスと彼のリュート by W.Shakespear 0:52
                       (read by Jane Alexander)
  ⑦オルフェウスの歌 ― チェロと管弦楽のための幻想曲 23:04
 
(3)ヴァージル・トムソン(1896-1989):
 チェロとオーケストラのための協奏曲
  ⑧Rider on the Plaines 7:59
  ⑨Variations on a Southern Hymn 9:09
  ⑩Children's Games
 
  ウィリアム・エディンス指揮/アイルランド国立交響楽団/
  イェフダナ・ハナニ(チェロ)
  録音:2007年4月、アイルランド、ダブリン市、ナショナル・コンサート・ホール Tot.72:11
  2008年/CD/協奏曲/NAXOS/輸入/ネット(中古)      
 
  <★★★☆>
 
(帯紹介文) 現代アメリカにおけるチェロの作品の中でも、特に重要な3つの作品
をお楽しみいただきましょう。どの作品もいかにもアメリカらしく明快で楽観的な
楽想を備え、チェロの扱いは見事なまでに雄弁で叙情的です。親密な表情が愛おし
いトムソンの協奏曲(ちょっとR・シュトラウスを思わせる)、幻想的なW・シュー
マン、そして世界初録音となるペリーの雄大で朗らかな作品と、どれもがため息を
つくほどに見事なものです。
 
ふーん、ずいぶんな褒めようだなぁ。
 
(1)映画音楽で見た名前で、NAXOSでも録音し直されたものが確か出ている。そ
っちの音楽は聴いたことがないけれど、オーケストレーションが立派。明るく、な
んといっても非常に心地よいサウンド。少々小馬鹿にしたように聞こえたとしたら
申し訳ないが、緩く甘く素敵なアメリカン!
②の軽味! ③窓越しに見る寒く感じない冬景色  ④これはインディアンの娘
じゃなくロンドンのおてんば娘ぐらいの意か。かわいいが憂いもある。 
‘特に重要な’などと書きながら、この時点で初録音はずいぶんじゃない! ま、
NAXOSの責任じゃないけどさ。 チェロ協奏曲のレパートリーに入るべきでしょ
う。ここちよい幸せな時間を約束できる。大曲を聴く前に寛いでくださいな・・・
 
(2)シェイクスピアの「ヘンリー8世」第3幕からの朗読⑥を先に置いている。
幻想的と書いてあるが、悩み多き独白だとか、葛藤を思わせるチェロの長いソロ
が、オーボエ・ソロの後つづき、なかなか。そのあとは様々な楽想が入り乱れ、
動きが大きい。奥行きと広がりのある、新即物主義オーケストレーション、かっ
こいい。リュートの音はちょっと聞こえるハープかな。また独白めいたチェロの
ソロが暗く長く続いて終わる。
ソロが少々長め、しかも暗めなのに、ワタシは好きですね、この曲。
 
(3) ははは、R・シュトラウスね、なるほど。⑧にだけちょっと。
最近アップしたトムソンの交響曲集の時にも似たようなことを書いたように、な
かなか引き出しの多いかた。飛び抜けた印象にはならないかもしれないが、まじ
めでけっこう器用。やはりひたすら明るいアメリカが表現されている感じ。
 
ちょっとだけ苦言を呈するのを許していただくなら、このチェロ(チェリスト
には不満なところがけっこうありました。よってこの点数。
でもまあ、緩めの曲ばかりでも、それぞれみんなよ心地よく聴けたので、★4つ
でもよかったんだけど、、、いつも甘いので、、、
 
 (横文字のライナーをぱらぱら眺めていたら、珍しや、黒人の指揮者。たまた
 まかもしれないけれど、ほとんど見かけないジャンル。クラシックの器楽奏者
 もうんと少ない。そのほか水泳、卓球なんかもそう。盛んになった場所の気候
 なんかも影響はあろうが、それより今は奴隷や移民や差別の歴史や、さらには
 貧富の差などを、つい感じ連想てしまう。ハイ、蛇足でした。)