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(帯紹介文) 弦楽合奏のメッカ=イギリスから、またまた素敵な一枚が登場! |
弦楽合奏の命、コクのある音色でシックに繰り広げられる、美しくもはかない歌 |
の魅力が全開です。もし弦楽器のみの純粋な響きの世界に身を委ねたいなら |
ば、「哀歌風狂詩曲」がオススメでしょう。胸を締め付けられるような最弱音から、 |
身を裂かれるような激しい切り込みまで、表題がぴったりの様々な表情が交錯 |
する感動的な音楽です。また、若干の管楽器を加えた作品も魅力的で、「田園 |
風コンチェルタンテ」での弦・管2群が見せる対比と調和のバランス感覚の見事 |
さは驚異的とすらいえましょう。 |
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(1)なかなか厳しい雰囲気のもので、第二楽章などショスタコーヴィチを思い起 |
こさせなくもない。この方の‘暗さ’はなんというか筋金入りの感じ。 |
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(2)イギリスの弦楽合奏といったら、(1)よりこっちの雰囲気でしょう。そこにフル |
ートとホルンが加わっているものの。おしまいの低い音域のフルートはめずらし |
いように思う。 |
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(3)カタロニアと言われてもピンとこない気がしたが、このメロディーに、デ・ロス |
アンヘレスの声を乗せて想像してみると、うん、そうかな、なんてね。後半はほ |
とんど踊り。 |
(1)(2)(3)と順に明るさが増してきた。 |
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(4)リコーダーというのが面白い。ジョン・マッケイブという作曲家・ピアニスト・ |
指揮者がオケ用に編曲はしているものの、やっぱりリコーダーが出て来ると、 |
ちょっと不思議な感覚。もちろんメロディアスなんだけれど、素朴で翳り気味な |
ニュアンスがたいそう魅力的。さらっと駆け抜ける。 |
NAXOSに、20世紀英国のリコーダーと小オケ用の曲を集めたアルバムがあっ |
て、それは‘ほしいものリスト’に入れてある。そっちも聴いてみたくなる。 |
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(5)これは少々ぶった(1)以上に鋭いつっこみが感じられる音楽。バルトークの |
所謂「弦チェレ」にも通じる緊張感や抑え込んだ感情がある。そしてエレジーと |
いう意味が包含する甘味。 |
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(6)管楽器もふんだんに入って来て、表現の幅がわっと広がるね。すばらしい |
(5)に続いていて、その違いの妙も利いている。 |
管楽器のアンサンブルの音色にはほれぼれ(⑪)。ほの暗いまま進んで、おし |
まいだけキュッと明るくはじけて終わるのもGood! |
⑫も管のアンサンブルが素晴らしく美しい。おしまいの⑬はビジーで楽しい。 |
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ロイド=ジョーンズさんの指揮はいつもの若干ユルフン気味なところがない。そ |
れは、この室内オケがしっかりしているからかもしれない。表現意欲がしっかり |
表れたいい演奏だったんじゃないかと思う。もちろん曲がよかったんだけれど。 |