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職場のKさんが貸してくれたもの。 |
百田尚樹は初めてです。小説なんだからオリジナルなんだろうと思ったら、ドキ |
ュメンタリーというか、実際にあった話をノヴェライズしたもの。(書き下ろし) |
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石油業界の大立者の伝記だったんだ。 |
‘本屋大賞’に選ばれているだけのことはあって、読ませること読ませること! |
大変なハイテンションでもってぐいぐい引っ張り、ほとんどだれないのがすごい。 |
なるほどの大賞。 |
吉村昭さんの作品2作しか読んだことないけど、文章似ている気がした。 |
というか、著者の対象や文献に対するスタンスから、実録ものはこうなるんだ |
ろうね。 |
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武士の精神を持った商人鐡造さんの絶対に奢らないリーダーシップとなんとい |
う不屈!!! その薫陶を得た部下たちの信じられない働き。心酔し、援助をしてくれ |
た僅かばかりの人々。石油と第二次世界大戦の関係のわかりよさ。石油業界 |
のなんという裏表。 |
大真面目に「国」というものも慮っていらっしゃったわけだけれど、これ、視点を |
‘対抗勢力’に変えたら、「国」を慮るといっても、全く逆の話になってしまった |
んだろうなあ。 |
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Kさんによると、知り合いに、これを読んで出光のガソリンしか使わなくなった |
かたがいらっしゃるんだってさ。 |
ホンマかもしれない。 |
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資料と百田氏の想像力/文章力の賜物ではあるのだけれど、いやはや、まっ |
たくもって大変な御仁もいたもんだ。 |
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