(WIKI) 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(Nebraska)は、ブルース・ダーンと |
ウィル・フォーテ出演の2013年のアメリカ合衆国のドラメディ映画(英語版)である。 |
監督はアレクサンダー・ペインが務めた。第66回カンヌ国際映画祭ではコンペティ |
ション部門でパルム・ドールを争い、ブルース・ダーンが男優賞を獲得した。アメリ |
カ合衆国では2013年に公開される。日本での公開は2014年。 |
(プロット) インチキな通知文を信じ込み、当っていない賞金を手に入れるために父 |
子がモンタナ州からネブラスカ州を目指す。その道中立ち寄った父の故郷で、昔 |
の共同経営者だった父の友人や親戚、知人と出会う。 |
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寂しい爺さんの話です。そして、結局家族愛の話・・・ |
コメディ系なんだけれど、笑えないんだなあ、これが。 |
アート・カーニーであったり、リチャード・ファーンズワースとハリー・ディーン・スタント |
ンであったり。他にもいろいろ観たと思う。爺さんないしオッサン俳優が主役のアメ |
リカの田舎のロード・ムーヴィー。 |
人生の店じまいの前の、(決してもうちょっと収まりを良くしようというわけでもない |
んだが、まあ) ちょっとしたじたばたをやってみているという呑兵衛の爺さんが、次 |
男坊に付き添われて、モンタナからネブラスカへ旅をする。 |
「昔」を見てまわったり確認するようなことになる。 |
モノクロの映像が美しい。その美しさに加点! まだそこそこ多感なころに観た『ラ |
スト・ショー』というとことん寂れた西部の映画を想い出した。 |
音楽もピッタンコ。 |
アメリカ映画ではこういう爺のロード・ムーヴィーという「ジャンル」ってのがあるん |
だろうね。 |
「幸せの黄色いリボン」を老けさせたって、こうはならないでしょ? もっとも、健さ |
んの遺作は案外「こういうもの」だったかもしれない。自分探し的な匂いがするの |
で、どうせ観ないでしょうが、、、。 |
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元々はかなり疎遠だった次男坊の繊細さ、優しさが、ちょっと痛い。(こういう息子 |
だと、逆にシンドイ気がする。それとも馴染んで寄りかかる???) |
故郷の町で、一時的に一族郎党が勢ぞろいするところがあって、なんで急に揃っ |
てしまうんだよと、ここだけちょっと引っかかった。(単純に田舎だからなのかな。) |
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ダーンは昔から少しファンなのですが、これは製作の最初から主役として考えら |
れていたキャスティングのよう。まさにはまり役。ひたすら我慢の次男役のフォー |
テも、ダーンの奥さん役のスキッブというバアサンの最後の啖呵も素晴らしい。因 |
縁のある役のステイシー・キーチは、これまで数えきれないくらい観てきたキャラ |
にあまりにばっちり重なるんで、これだけは笑ってしまった。(お元気そう) |
最後に、狂騒した連中に見送られる形で、故郷の町を出ていくシーンは、バツの |
悪さ、おかしみ、悲しみ等々、卑近な感情のごちゃまぜがたいそう印象的。(ああ、 |
また書きすぎてしまいました。) |