(Wikiあらすじ) 1930年代、仮想の国ズブロフカ共和国が物語の舞台である。また、 |
時間軸は1930年代と1960年代、現代の3つである。 |
名の知れたホテルのコンシェルジュであるグスタヴ・Hはマダム・Dと一夜を共にす |
る。その後、マダム・Dは何者かに殺されてしまう。彼女は遺言で「リンゴを持つ少 |
年」の絵をグスタヴに譲ろうとした。しかし、マダムの息子ドミトリーはグスタヴに母 |
を殺した罪を着せて復讐しようとしていた。グスタヴはドミトリーに絵を奪われないよ |
うに、ベルボーイのゼロとその思い人のアガサの力を借り、ヨーロッパ大陸を飛び |
回るのだった。・・・ |
(ホテルのコンシェルジュと若い従業員の交友を描いた作品である。) |
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コメディでいいものを「ドラメディ映画」と言っている。 |
‘グランドホテルもの’とイメージしていたけれど、展開の素っ頓狂さに、ああこれ |
はスタイルは勿論そうなんだけれど、アレンジが猛烈に効いている。
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なんとなくわかる。リアルな愁嘆場なんぞに興味はなく、感情は極力抑えて人間 |
社会を戯画として描く。これを粋というのかなあ。少なくとも映像の絵画っぽい凝 |
り方はたいへんなものだった。「ダージリン急行」とかいうのを面白そうだと思った |
ことはあるが、借りていない。TSU社の棚にあるのは確認している。どうするか・・・ |
まだまだ若い監督さんのようやね、意外。 |
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映像の「絵」のような作り物の美しさ、ドラマのハチャメチャな展開、ぶっ飛んだ会 |
話の面白さ。確かにものすごく特徴のある映画作家であることは認めるし、熱狂的 |
ファンもいるにちがいない。とても楽しくお茶目で、おかしみなどちゃんと感じたつも |
りなんだが、抵抗する自分もいまして、、、 嫌いじゃないものの、好きでもないと思 |
う。賞もいろいろ獲っていて評価を受けた(評論家受けした)よう。客も結構入ったん |
だって。でも、それって日本でのことじゃないでしょう? |
アニメーションや絵本なんかと近い映画作家と言ってもいいと思う。
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「ムーンライズ・キンダム」にも出ていた役者も出ている。豪華なキャスト。 |
ファインズはめずらしく軽いキャラでセリフが機関銃。F・M・エイブラハムは懐かしい。 |
その若い時を演じる若い男優(トニー・レヴォロリ)のひょうひょうもよい。カイテルが |
前の映画同様滑稽。でもなにがおかしいって、T・スウィントンの扮装と演技。この人、 |
こんなことばっかりしているみたい。‘怪優’なんていう言い方は普通男優に使って |
いるから、‘怪女優’とでも言いますか。 |
デスプラの音楽は(確か前の映画でも変な音楽だったと思う)、まあ器用な人なん |
だろうなあ、‘普通’の映画とは全く違った‘らしくない’音楽を付けている。 |