休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ダラス・バイヤーズクラブ』

イメージ 1
 
20141130(了)
ジャン=マルク・ヴァレ監督/映画『ダラス・バイヤーズクラブ
  DALLAS BUYERS CLUB
  マシュー・マコノヒー/ジャレッド・レト/ジェニファー・ガーナー
  2013年/米映/117分/DVD/レンタル
  <★★★★>
 
WIKI) 1985年ダラス、電気技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフは「エイズ
で余命30日」と宣告される。当時まだエイズは「ゲイ特有の病気」だと一般的には思
い込まれており、無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしなかったが、詳
しく調べるうち、異性との性交渉でも感染することを知る。しかし友人や同僚たちに
疎んじられ、居場所を失ってゆく。
治療薬のAZTは、当時臨床試験が開始されたばかりだった。AZTの存在を知ったロ
ンは主治医のイヴ・サックスに処方してくれと迫るが、イヴは藁にもすがりたい患者
の思いを知りつつも、「安全性が確認されていない薬を処方することはできない」と
突っぱねる。その治験に協力していたのが、トランスジェンダーレイヨンだった。
上記WIKIの解説はでだしのところだけ。
HIVでもって余命30日と宣告された薬やアルコール漬け、自堕落そのもののカウボ
ーイが、絶望の後に取った行動は、なかなか意表を突くもの。
薬の許認可は米国でも、けっこういろいろあるんだなあ。と書くとわかると思います。
利権が絡んだり、認可に時間がかかったり・・・日本だっておんなじ。
まあ日本では、ここでの主人公が取るような行動は、無理だと思う。
てなふうで、ハチャメチャな行動ではあるけれど、いわば“真面目な展開”になって
いく。それまではてんで真面目じゃない。
薬事法やそれに影響力を持つ団体に必死の抵抗を試みる。
ほぼ実話だそうな。
減量で役作りしたらしいマコノヒーとレトがともにオスカーを得た。特にマコノヒーの
痩せ方にビックリ!デニーロやC・ベイルもすごかったけれど。
派手に盛り上げたり扇情的に描いたりはしない。襲ってくる不調等々淡々と (とい
うのもちょっと違うかもしれないけれど) 進めていくのも、とても効果があった。
一瞬写った東京、多分渋谷でのシーンがいささかトンチンカン。

それと、これもフェミニストには受けまいねぇ。

オスカーの作品賞は獲れなかったものの、さまざまの映画賞を得たというのも納得。