休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

20世紀フルートと管弦楽のための作品集

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20141129(了)
20世紀フルートと管弦楽のための作品集
(1)サッリネン: フルートと管弦楽のための協奏曲 Op.70
  アルルカン
  ①アレグロ 6:04 ②アダージョ  4:27 ③アレグロ 4:20 ④アダージョ 6:52
(2)武満徹: アルト・フルート、ハープと弦楽のための「海へ Ⅱ」
  ⑤夜 3:46 ⑥白鯨 4:26 ⑦鱈岬 3:55
(3)ペンデレツキ: フルートと室内管弦楽のための協奏曲
  ⑧アンダンテ 6:33 ⑨アンダンテ 3:24 ⑩アレグロ コン ブリオ 10:20
  ペトリ・アランコ(fl.)/オッコ・カム(指揮)/タピオラ・シンフォニエッタ
  録音:1997年1月/ヘルシンキ/タピオラ・コンサート・ホール Tot.54:05
  1999年/CD/現代音楽(協奏曲)/NAXOS/輸入/中古(ネット)
  <★★★★△>
 

(帯惹句) まずは武満作品をお聴き下さい。東洋的ながらドビュッシー顔負けの
印象派ぶりで、何て夢一杯のキレイな響き!フィンランドの珍しいサッリネン作
品は正に掘出し物で、特に第3楽章の技巧性と抜群の機知による描写は最高
です!ポーランドのペンデレツキ作品は、いかにも「現代」っぽい作曲技法を駆
使した(でも決して超難解ではありません)協奏曲。20世紀という時代による、
フルートの三者三様の表情の演出を満喫しましょう。フルートのアランコと指揮
のカム、フィンランドを代表する名演奏家達が透徹した音空間をお届けします。
上記惹句のとおり。
特に‘掘り出し物’なんて失礼な書き方をされたサッリネンは、キラキラ感が極め
て美しく、また少し野暮ったい感じのところは、ストラヴィンスキーの新古典云々
の匂いもかすめるけれど、明るくも割合サスペンスフル。
武満のほうは、“アルト・フルートとギターのための”というヴァージョンでよく聴い
ていたので、ギターに代わってハープと弦楽のこの「Ⅱ」はうれしかったですね。
少し音に厚みが加わったらこんなになるんだ。『そして、それが風であることを知
った』なんていうドビュッシーソナタと同じ編成のめちゃくちゃ美しい曲なんかに
も近い。
短すぎるのが不満なほど。
武満の名曲とサッリネンの‘掘り出し物’のせいで、ペンデレツキの協奏曲は少
少分が悪い感じです。どういえばいいのかよくわからない。ライナーには‘典型
的な折衷主義’と書いているものの、意味不明(解説は読んでいない)。ちゃん
と尖がって現代音楽していて緊張感も十分、狂気めいたわかりにくさもない。
逆にというか、軽妙さがある。それでアルバムの格好がついている。流れ的に
は先の2曲の美しさと比べることになる。地味に感じる。
 
とてもいいアルバムです。録音もいいみたい。