20141119(了) |
アスネ・セイエルスタッド/「カブールの本屋」 |
――アフガニスタンのある家族の物語―― |
The Bookseller of Kabul 江川紹子;訳 |
2006年7月/(小説)/イースト・プレス(単行本)/中古 |
<★★★★> |
つまるところ、どんなとこなんだろうとふと思ったのがきっかけ。 |
【訳者からのコメント(抄)】 |
タリバン政権が倒れて初めての総選挙。投票のために並ぶ青いブルカ姿の |
女たちの大きな写真が新聞に載った。タリバンの選挙妨害で何人もの人が |
殺された中でも、現状を変えたいという思いで投票所に足を運んだのだろう。 |
女性候補も、全立候補者の1割 に上った。でも、候補者たちの演説を聴きに |
集まるのは、ほとんどが男で、女たちは未だに公の場にはなかなか姿を現 |
さない状況は続いている、という。 アスネ・セイエルスタッドが書いているよ |
うに、この国には[暗い冬の時代から飛び出して、自ら芽吹き、 育ち、花開こ |
うとする人々が外に向かって一歩を踏み出そうとする一方で、まだまだ[「埃 |
を食べ続ける」人生を送るしかないと思い込んでいる人たち] がいて、今なお、 |
そのせめぎあいが続いているのだろう。 ブルカの下にも、一人ひとりの人 |
生がある。なか なか素顔が見えないこの国の女たちが何を思い、今の社会 |
を支えている男たちが何を考え、これからを担う若者たちが何を見ているの |
か・・・ ノルウェイの女性ジャーナリストが共に暮らした本屋さん一家の物語 |
の中に、その問いに対する答えを垣間見ることができる。 |
長たらしい感想文をしたためたけれど、まとめたら、以下で済むようなので、
切り上げ。
|
“あなた、アフガニスタン(の家庭って)知ってる?” |
2001年ごろに書かれ、2002年に出版された連作小説風ドキュメンタリー。 |
13年ほども前のこととはいえ、こんな風なんだと、眉をひそめつつ読んだ。 |
たまげる。フェミニストもあんぐりだね、きっと。 |
女性の幹部社員、女性の大臣が少ない云々とか言っていられる世界じゃな |
いもん。 |
知らないじゃマズイかも、と、ワタシは一応推薦。
|