休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ピアス/「ハヤ号セイ川をいく」

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20141004(了)
フィリパ=ピアス/「ハヤ号セイ川をいく」
A.Philippa Pearce/Minnow on the Say (1955)
  (足沢良子訳)
  1984年/小説/講談社 青い鳥文庫/中古
  <★★★★>

「川」、二つ目。
何故か子供の本を手に取りました。有名なフィリパ=ピアスの最初の作品。
再読のはず。
(カバー解説) セイ川を流れてきたカヌーを見つけたデビッドは、その持ち主の
 アダムと友達になり、カヌーにハヤ号と名前をつけた。二人は、アダムの家
 に伝わる謎の詩から、かくされた宝を探し出そうとする。――カヌーで結ばれ
 た二人の少年の、夏休みのすばらしい冒険と友情をえがいたイギリス児童
 文学の名作。
アダムのコドリング家のおじいさんの時間は、息子の戦死を受け入れられず、
完全に止まっている。アダムは孫だとは思われていない。が彼はおじいさん
のことを、頭がヘンなんじゃない、頭はいいんだがただ時間が混乱しているだ
けだと弁護する。困ったことだが困惑し続けているわけじゃない。その言い分
がさわやか。
アダムの友人でカヌーの共同所有者になった主人公デビッドも、その状況をな
んともすんなりと受け入れる。
こんなことが、ではあるけれど、彼らが成熟した社会に生きていると感じさせて
くれる気がする。
コドリングのおじいさんと孫であるアダムの間にいるダイナ叔母さんは(3人住
まい)、おじいさんの言うかくされた「宝」のことを信じない。貧乏になってしまっ
たからには働くしかないというまともな考えの持ち主。
なんだけれど、なんたって、この坊主たちはそれでおさまるはずもない。友とな
った二人は、離れ離れになってしまう自分たちや家を救うために宝探しに繰り
出そうとする。もちろんカヌーに乗って。
・・・と、カバー解説を補足。
再読であることは確かで、本が確かにあった。もう処分してしまっていて、なん
だか恥ずかしいけど。そもそもなんで再読してみようと思ったんだっけ、忘れて
しまった。(「川」のお題を三つ、というのは勿論こじつけ)
「トムは真夜中の庭で」だったかな、えらく有名な作品なんかも処分してしまっ
ている。やっぱりもう中身は覚えていない。哀しいなぁ。
1955年より少し前のものだろうけれど、ケンブリッジシャーの雰囲気や人の気
質がよく出ていると訳者は書いている。
残念ながらワタシにはよくわからない。で、感じられる雰囲気が濃いことはよく
わかった。
宝さがしも段階が踏んであってお見事。
その謎、おしまいのほうでやっと、頭にランプがぽっと灯る感じで、ひょっとしたら
と思わせる記述があり、実際にその通りなんだけれど、ミステリーとして巧みに
処理されている。400年の歴史がちゃんと詰まっている。
「小学上級から」とある、、、うーん、そうやね、今の小学生ならちゃんと理解は
出来るだろうが、こんな素晴らしいひと夏の冒険なんてシチュエーションに馴染
むことが出来るだろうか。
すっかり忘れていたワタシが言うことではないかもしれないですけどね、ワタシ
間違いなく楽しみました。