
20140914(了) |
P・G・ウッドハウスの笑うゴルファー |
WODEHOUSE ON GOLF |
P・G・ウッドハウス(1881-1975) 著 岩永正勝/坂梨健史郎訳 |
ゴルフは非情 |
恐怖のティーグランド |
ルールは厳正 |
道化師よさらば |
ゴルフさえあれば |
意外な弱点 |
訳者あとがき |
2009年/短編小説集/集英社インターナショナル/ネット(中古) |
<★★★★> |
ゴルフ系の本の積読はこれのみ・・・ 取りかかってみました。 |
ウッドハウスで復刻されたものは‘このミス’で何作か上位にランクインしていて、 |
その影響で一冊だけ読んだ。 |
‘このミス’では、いわゆるミステリーではなくてもいろいろ扱っているのがいい。 |
ホラーは少な目、冒険小説なんかそこそこ入っている。
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広義のミステリーなんて言い方はヘンだけど。 |
で、これなんかユーモア小説とかいったふうなジャンル名のほうが合うあうのだ |
ろうが、そんな分け方だと紹介の間口が狭くなって読んでもらえないってことも |
あるかもしれない。 |
さて、たちまち読了してしまったのは、おさめてある作品が少なかったからです |
が、とにかくゴルフの匂いのする時間の流れ方が独特とでもいうのかな、その |
辺が素敵でした。 |
この6篇、いずれも男女の機微に絡むもので、クラブの長老が主に若者を引き |
とめて語るという形を採っています。 |
いずれの作品もユーモアがあふれる。それは当然期待して叶えられたのです |
が、ワタシがさらに嬉しかったのは、それが「正しいゴルフ味」だということ。 |
ゴルフがめちゃめちゃ普通に生活に入り込んでいて、ついでではない、自然に
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プレーをしているという感覚が、今のワタシにもしっくりきた。
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ゴルフものについては32の短編と1つの中篇を書いていて、当然あちらではそ |
の全てが出ているそうですが、日本じゃこの6篇のみ。 |
出してくれないもんか。 |
ですから、ワタシ一冊しか読んだことがない(ジーヴスもので、面白かった!) |
ので、ジーヴスものを代わりに読みますかねえ。(と言ってはジーヴスのファン |
から叱られそうだ。) エムズワース伯爵ものというのも人気があるそうな。 |
この先自分がどういうジジイに変貌していくことになるのか、あまり変貌なんぞ |
しないのか、まあそれ次第・・・ |
ゴルフだって、あと何度コースに出られるものやら・・・(これ、しつこく書いてま |
す、関心事なんです、ボケているわけじゃありません。) |