(あらすじ) ・・・19世紀後半のデンマークの小さな漁村。プロテスタント牧師の父を |
持った姉妹の下へ、パリ・コミューン(パリ市民による自治政権)により父と息子を亡 |
くした女性バベットが移り住んでくる。月日は流れやがて、知人にもらったクジにより |
一万フランを得たバベットは、その金を使い村人たちのために晩餐会を開く……。 |
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TSUTAYAの‘発掘良品’ふうなコーナーから選んだもの。 |
オスカーの外国語映画賞を獲っただけでなく、評価は高いようだし、人気も同じく高 |
いみたいだ。 |
まあ、米・英の映画に馴れきっていると、新鮮な気がする。 |
ワタシはプロテスタントのこと、クリスチャニティーのことなんかが引っ掛かるほうな |
ので、なかなか評価しにくいんだけれど、まるで、カウリスマキみたいな朴訥とした |
優しい抒情や雰囲気があって、印象も悪くない。 |
かなり徹底的に‘省略’が利いていて、あらすじのように月日がどんどんたっちゃう。 |
そして奇妙で豪華な晩餐会へ収斂してゆくのね。 |
村の人々が年を取ってゆくほかは、メインの二つ三つの過去がかぶさって流れてい |
くだけでもって、ほかの余計な情報がほとんど加わらないのが、あっけにとられるく |
らいの不思議な雰囲気に貢献している。 |
意地悪に言えば、そんなに盛り上がったことになるのかどうかよくわからないような |
気もする晩餐会以外は、まるで早回しみたいなんだけど・・・ |
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現代音楽作曲家として知っているノアゴーの音楽は、一部だけは現代音楽らしい |
ところがあるものの、そのほかは、いたってそこはかとないもの、あるいは賛美歌。 |
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点数甘めなのは、カミサンがちゃんと観たから。 |