休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ライリー/見捨てられた歌 他

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20140906(了)
ライリー 他 /見捨てられた歌 他
(1)ビーザー(b.1954):「山の歌」より 13:15
   Robert Beaser/from Mountain Songs
   ①バーバラ・アレン(2:57)    ②大工(2:05)
   ③彼は行ってしまった(5:34)  ④シンディ(2:39)
(2)タワー(b.1938):雪の夢⑤ 8:23
   Joan Tower/Snow Dreams 
(3)ライリー(b.1935):見捨てられた歌 24:27
   Terry Riley/Cantos Desiertos
   ⑥見捨てられた歌(6:31)    ⑦夢見る人(4:26)
   ⑧悲しみ(4:47)          ⑨傾いたタンゴ(3:21)
   ⑩天国のフランク(5:22)
(4)リーバーマン(b.1961):フルートとギターのためのソナタ  12:41
   Lowell Liebermann/Sonata for Flute and Guitar Op.25
   ⑪夜想曲 8:40          ⑫アレグロ 4:01
(5)シックリー(b.1935):窓、フルートとギターのための3つの小品 6:00
   Peter Schickele/Windows,Three Pieces for Flute and Guitar
   ⑬パヴァーヌ(1:34)       ⑭カンティレーナ(2:16)
   ⑮リフレイン(2:10)
   アレキサンドラ・ホーレー(フルート)、ジェフリー・マクファッデン(ギター)
   録音:2002年6月、カナダ、ニューマーケット、セント・ジョン・クリソストム教会
       Tot.64:51
   2003年/CD/現代音楽・室内楽/NAXOS/輸入
  <★★★△>
 
<CD帯紹介文>当盤の特徴を一言で表現するならば、ギターとフルート、実はこ
の組合わせがなかなかイケるということが、心の底から納得できる1枚と申せまし
ょう。ミニマル音楽で知られるライリーですが、収録の「見捨てられた歌」では何と
も不可思議なエスニック風の響きで、聴くものを魅了します。また、両楽器の名技
が華々しいリーバーマンソナタもカッコいい限りです。しかし単純に最も心を打
つのが、初っ端のビーザーによる民謡風の4曲かもしれません。まさにノスタルジ
ーの爆発ともいうべき逸品で、両楽器がその進化の歴史においても保存し続け
た、原始的な生命力溢れる味わいの豊かさを感じさせてくれます。これは泣ける!
「ギターとフルートは絶妙コンビだった!」
(1)「まさにノスタルジーの爆発」と上記にあるとおり。アメリカののどかな田舎の
風景を彷彿させる。日本語なら「鄙びた」というところか。‘泣ける’でもないし、ま
してやノスタルジーが爆発なんぞしない(言語矛盾だろ!)けれど、まあ言いたい
ことはわかる。人の営みもちゃんと臭う。
(2)どうも、武満の音楽にちょっと似ていて、西洋風にしてみたらこんな風、ってな
感じじゃない? 間がなくひたすら音が続くところなんか、そりゃ違うけれど、8分以
上あるので、曲としてはせせこましくない。
(3)ライリーだけれどミニマルじゃないのね。
哀愁が駆け抜ける⑥
どこが夢見る人なのかよくわからないが、リズミックなのに宙吊りっぽい⑦
これもそんなに感情的でなくどんな悲しみなのかなという⑧
なるほどタイトルがぴったりの⑨
このフランクって男がどんな奴なのかわからないが、けっこうきらびやかな天国の
⑩。5曲の締めとしてのコーダの役割もばっちり。
(4)二楽章のソナタ
ちょっとプーランクの緩徐楽章を思わせる⑪は非常に美しい。プーランクついでに
言うなら、素っ頓狂さがない分⑫のアレグロはあまり特徴的なものが感じられな
い。
(5)憂いの濃い⑬、これも暗さのある抒情の⑭、最後はギターをじゃかすかかき
鳴らすも、やっぱり暗い⑮。それぞれ短くて、落ち着いて聴けない。アンコール・
ピース風。
全体的にほの暗いものが多いが、あんまり厳しい音楽じゃない、むしろ緩いと言
っていいもので、気楽に楽しめるムード音楽だと思う。
惹句一押しの(1)が最もすてきだったかな。
期待した内容とは違っていたけれどね。つまらなくはないです。