休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

竹山道雄/「ビルマの竪琴」

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20140814(了)
竹山道雄/「ビルマの竪琴
 (1903-1984
   少年少女日本文学館
   1986年/小説/講談社/1947-8連載/1948中央   公論社刊/中古
   <★★★△>
 
時節柄、未読のものを、子供の本で、と思って。
どうも、、、話は知ってるみたい・・・
読んだことあるんだろうな、あるいは映画か・・・。いや映画は観たことない。
文字がでかくてね、読みやすくて、あっという間。
こういうので、オッサンになってから日本のクラシックをいろいろ読みましたけどね、子供のできた長男に、読んじまったもののうち子供用と言えるものをもらってくれるかと訊いたら、‘奥さんに聞いてみる’との答え。
・・・ああそれじゃ貰ってくれそうもないなと思った通り、断ってきおった。
結局全部処分するほうに入れてしまった。
まあ多くは古文の現代語訳のものでした。
押し付けはできないが、いいと思ったんだけどなあ。
きれいに書かれている話なんだ。
ビルマ終戦を迎えた、ちょっと変わった部隊が帰国を迎えるまでのいきさつ。
批判的なことを言う人が多かったそうだし、ワタシだって突っ込みを入れたくなる気がしないでもないけれど、、、でも考えてみると、
戦争文学の一角に位置づけらるのかもしれないが、リアリズムと
いう手法やうだうだと思索を述べるものじゃなくって、ファンタジー
の世界を構築することによって、いろんなものをうまい具合に掬
い取ろうとし、それに見事に成功しているんじゃないですかね。
小中学生までならこれで十分じゃないかな。実際子供用にと書
かれている。
でもホントは大人にも読み取るべきものがおおいにある。未来を担う子供を育てるしかないもん。
(ただいま現在の地球上に、いったいどれくらい紛争地帯があり、
 また、どれくらいたくさんの国境線に関する諍いがあるんよ! ど
 見てもどうせ大人の責任でしょ!)
もともと諍いが好きな生き物だし、大人になったらもう壊れてしまっている部分が多いからねえ、難しいことこの上ないと思うが、
でもチャレンジし続けるしかない。
中国や韓国の刷り込みの効いた歴史教育ではまずありえない、きわめて間口が広く奥行きがある教材として、世界に誇れそうな気もする。
日中韓で、これをネタに議論したら・・・ 考えるだけ無駄か。とまあ、いつもの脱線しそうになりますが。)
単行本の出版年にワタシ生まれてます。