休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ルトスワフスキ/管弦楽曲集 第4集

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20140505(了)
ルトスワフスキ管弦楽曲集 第4集
管弦楽のための)書(1968) 20:31
チェロ協奏曲(1969-70) 23:36
③-⑦ノヴェレッテ(1978・1979) 16:25
  告知/イヴェント第1/イヴェント第2/イヴェント第3/結び
チェーン3(1986) 11:56
  アントニ・ヴィト指揮/ポーランド国立放送交響楽団/
  アンジェイ・バウア(チェロ)
  録音:①1996年、②-⑧1995年、カトヴィツェ、ポーランド放送コンサートホール
      Tot.73:07
  1998年/CD/管弦楽曲/NAXOS/輸入/ネット
  <★★★★>
[紹介文]  政治的立場のために母国ポーランドでは演奏禁止になる曲もあっ
ルトスワフスキ作品に、ヴィト率いるポーランドのオーケストラが燃えて取り
組んでしかもナクソス価格のシリーズ第4弾です。冒頭のカデンツァから一気
に聴き手を釘付けにする「チェロ協奏曲」の物凄さ、クライマックスの緊迫感も
尋常ではなく、これがチェロのための20世紀の名曲とされているのは当然で
す。既にスタンダードな作品として認知された「管弦楽のための書」や他の2つ
の作品も、変化に富む音響だけでも楽しめるし、作曲者の政治主張を感じ取
る聴き方もできます。
リゲティのトーン・クラスターの作品に似た音も出て来るが、ともかく音楽的
にとんがった音というのかな、たくさんの重なり合った音がどぉーっと聞こえて
きたとき、ある種の至福や酩酊を感じてしまうのがいいなあ。
② いきなりのカデンツァが、安直なようでいて、少しして出て来るオケとかさな
りあうと、なにやら決まっている。陳腐に聞こえないのが、ワタシなんぞ嬉しい。
奥行きのあるオケとチェロ・ソロが奏でる音楽は、実験なんかじゃなく、主張や
流れがちゃんとあるように聞こえるのもそう。
すごく特異、個性的。
③-⑦ タイトル通り、短い小説のようなものかな。暗めだけど、いたたまれな
いなんてものじゃない。
始めと終わりが同じ楽想。
⑧ 3つの部分でできた交響的序曲・・・ 派手なオーケストラ曲で、暗目のサ
ウンドだが楽しい。
始めのほうのサウンドに、なにかSF的な映画で聴いたことがあるのに似てい
るところがある。
J・ゴールトスミスが担当した映画のような気がする。思い出せない。
とにかくカッコいい。
紹介文の“政治的”主張とまでは感じ取れず、ワタシの限界。チェロ協奏曲の
おしまいのほうを除いて、むしろ、美に関する強い主張のように思った。
安直かな。
この指揮者とオケのレベルが(共感だけではなく)ものすごく高いと思えた。
どうなんでしょうか。ヴィトさん、日本に来ていた記憶がある。
 
追つぶやき・・・
(シリーズとしてもう何枚か出ているが、多分製造中止のようで、在庫以外は
中古しかない。個人の出品の値段を見て腹が立つ。6-7000円の値をつけて
いたり、あるいは安くても2-3000円。映画の古い著名サントラなんかでもそう
で、高くても買うやつがいるので、リマスターされ限定枚数で出された時にそ
れを当て込んで買い占める輩がいる。それと似ている。いや多分同じ。
商魂のたくましさは分かっても、イギタナイじゃないか!げっそりだ。
第5集は安く手に入ったが、第6集はそんなふうだった。8集までのシリーズの
ようで、安けりゃあ時々オーダーしてみてもいいが、ダメなら管弦楽以外へ広
げてもいいかな。それも懐が許せばのはなし。)