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エヴァンスの第2集セット物、LP7枚分。 |
いまさらの、いいものばかりだったけれど、さっと(行きたい)。 |
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(1)サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード: |
これは4月5日にアップ(12トラックも入っていた)したので省略。 |
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(2)アンダーカレント: |
音の少なさだろう、とにかく空気みたい。聴かせるという感じもほとんどなくて、 |
横の人と喋るとか、本を読んでいるとかになっちゃいそう・・・ |
昔あるピアニストのライナーノーツにあった、ちょっと小ばかにしたというか、 |
ムード音楽だよな、と少々貶したように感じさせる“カクテル・ピアノ”という言 |
い方を思い出した。こんな緩い音楽はジャズじゃねえよ、てな。で、このアル |
バムは、良い意味でカクテル・ピアノかなあ、と。時々ソロ・アルバムかと思 |
わせる。 |
たいそう心地よい。2曲ワルツが入っているのも効いている。 |
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(3)ムーン・ビームズ: |
チャック・イスラエルのベースが実にすばらしくて、ラファロの入ったリバー |
サイド盤に‘4部作’などという言い方をしているのは、ちょっと失礼だね。まあ |
評価も高いようだから、いいけど・・・ |
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(4)インタープレイ: |
風通しのいいバップ。オーソドックスなリズムセクションにジム・ホールとハ |
バードが加わっている。(フュージョン系のものに進んでからのものをよく |
聴いた記憶があります。) ハバードのトランペットがどこかマイルスっぽい |
のかな。全体としてはとてもスマートなアルバム。 |
これはたまたまLP持ってました、あまり聴かなかったけど。 |
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(5)エムパシー: |
ピアノ・トリオとはいっても良くも悪くも、レギュラーメンバーじゃないリズムセ |
クションとやっているわけで、抒情の質が違う感じや、それなりの緊張感が |
ある。このアルバムの2曲目の「ダニー・ボーイ」は人気が高いだけのことは |
あって、エヴァンスっぽさがしっかり出ているけれど、基本的には上記のと |
おり。ワタクシメは‘らしくなさ’をこそ楽しむべしという気がした。 |
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(6)ブルースの真実: |
これはびっくりのインパルス盤。オリバー・ネルソンのリーダー・アルバムで |
しょ、これ。with Oliver Nelson となってはいるけど・・・ エヴァンスのアルバ |
ムとしては聴けないと思う。どうでもいいことだけど。 |
ドルフィーが入っているからだろう、俄然“ABSTRUCT”という言葉の雰囲気 |
が感じられるのも面白い。学生時代にちょくちょく聴いたアルバム。 |
一曲目の「STOLEN MOMENTS」でぐっときます。(カナリアなんか絶叫する |
かの如くに鳴き喚きましたよ。ホントです。って余計なことですな。) |
編成をもう少し大きくしたら、ひょっとするとさらにすごくなってたかも。 |
もっと新しいかと思った、これも1961年なんだ。 |
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(7)モダン・アート: |
とても真摯なアート・ファーマー。このLPは持ってました。 |
ゴルソンのアレンジがよく利いている。美しくもファンキー。エヴァンスについ |
ては、W・ケリーやトミー・フラナガンやレッド・ガーランドなんてなピアニストと、 |
どんだけ違うのかよくわからんトラックが多いです、ワタシには。ベイリーは好 |
きなアルバムがあるドラマー。 |
このアルバムもエヴァンスのリーダー・アルバムじゃないよねぇ。 |
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はあ、たったこれだけのメモをするのに3週間以上かかっちゃった。 |
前のセットと同じころの録音とはいえ、リーダーものでないのも入っていて、 |
エエカゲンなコンセプトのような気もするが、まあいいや、そんなこと。 |
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