休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

BILL EVANS Vol.2/SEVEN CLASSIC ALBUMS

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20140506(了)
BILL EVANS VOL.2/SEVEN CLASSIC ALBUMS
(disc1)
〈1〉SUNDAY AT THE VILLAGE VANGARD(1961) Riverside
   1-6  Scott LaFaro(b)/Paul Motian(ds)
   <★★★★>
〈2〉UNDERCURRENT(1962) United Artists
   7-12  Jim Hall(g)
   <★★★☆>
(disc2)
〈3〉MOON BEAMS(1962) Riverside
   1-8  Chuck Israels(b)/Paul Motian(ds)
   <★★★★>
〈4〉INTERPLAY(1962) Riverside
   9-14  Percy Heath(b)/Philly Joe Jones(ds)/Jim Hall(g)/
        Freddie Hubbard(tp)
   <★★★☆>
(disc3)
〈5〉EMPATHY(1962) Verve
   1-6  Monty Budwig(b)/Shelly Manne(ds)
   <★★★☆>
〈6〉THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH
   (with Oliver Nelson)(1961) Impulse!
   7-12  Oliver Nelson(as、ts)/Eric Dolphy(fl、as)/
        Gerge Barrow(bs)/Freddie Hubbard(tp)/
        Paul Chambers(b)/Roy Haynes(ds)
   <★★★☆>
(disc4)
〈7〉MODERN ART(with Art Farmer(1958) United Artists
   1-8  Art Farmer(tp)/Benny Golson(ts)/Addison Farmer(b)/
       Dave Bailey(ds)
   <★★★★>
 2011年/CD4枚組/ジャズ/Real Gone Jazz/mcps/輸入(英)/中古

エヴァンスの第2集セット物、LP7枚分。
いまさらの、いいものばかりだったけれど、さっと(行きたい)。
(1)サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
これは4月5日にアップ(12トラックも入っていた)したので省略。
(2)アンダーカレント:
音の少なさだろう、とにかく空気みたい。聴かせるという感じもほとんどなくて、
横の人と喋るとか、本を読んでいるとかになっちゃいそう・・・
昔あるピアニストのライナーノーツにあった、ちょっと小ばかにしたというか、
ムード音楽だよな、と少々貶したように感じさせる“カクテル・ピアノ”という言
い方を思い出した。こんな緩い音楽はジャズじゃねえよ、てな。で、このアル
バムは、良い意味でカクテル・ピアノかなあ、と。時々ソロ・アルバムかと思
わせる。
たいそう心地よい。2曲ワルツが入っているのも効いている。
(3)ムーン・ビームズ:
チャック・イスラエルのベースが実にすばらしくて、ラファロの入ったリバー
サイド盤に‘4部作’などという言い方をしているのは、ちょっと失礼だね。まあ
評価も高いようだから、いいけど・・・
(4)インタープレイ
風通しのいいバップ。オーソドックスなリズムセクションジム・ホールとハ
バードが加わっている。(フュージョン系のものに進んでからのものをよく
聴いた記憶があります。) ハバードのトランペットがどこかマイルスっぽい
のかな。全体としてはとてもスマートなアルバム。
これはたまたまLP持ってました、あまり聴かなかったけど。
(5)エムパシー:
ピアノ・トリオとはいっても良くも悪くも、レギュラーメンバーじゃないリズムセ
クションとやっているわけで、抒情の質が違う感じや、それなりの緊張感が
ある。このアルバムの2曲目の「ダニー・ボーイ」は人気が高いだけのことは
あって、エヴァンスっぽさがしっかり出ているけれど、基本的には上記のと
おり。ワタクシメは‘らしくなさ’をこそ楽しむべしという気がした。
(6)ブルースの真実:
これはびっくりのインパルス盤。オリバー・ネルソンのリーダー・アルバムで
しょ、これ。with Oliver Nelson となってはいるけど・・・ エヴァンスのアルバ
ムとしては聴けないと思う。どうでもいいことだけど。
ドルフィーが入っているからだろう、俄然“ABSTRUCT”という言葉の雰囲気
が感じられるのも面白い。学生時代にちょくちょく聴いたアルバム。
一曲目の「STOLEN MOMENTS」でぐっときます。(カナリアなんか絶叫する
かの如くに鳴き喚きましたよ。ホントです。って余計なことですな。
編成をもう少し大きくしたら、ひょっとするとさらにすごくなってたかも。
もっと新しいかと思った、これも1961年なんだ。
(7)モダン・アート:
とても真摯なアート・ファーマー。このLPは持ってました。
ゴルソンのアレンジがよく利いている。美しくもファンキー。エヴァンスについ
ては、W・ケリーやトミー・フラナガンレッド・ガーランドなんてなピアニストと、
どんだけ違うのかよくわからんトラックが多いです、ワタシには。ベイリーは好
きなアルバムがあるドラマー。
このアルバムもエヴァンスのリーダー・アルバムじゃないよねぇ。
はあ、たったこれだけのメモをするのに3週間以上かかっちゃった。
前のセットと同じころの録音とはいえ、リーダーものでないのも入っていて、
エエカゲンなコンセプトのような気もするが、まあいいや、そんなこと。