休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

BASIE/EIGHT CLASSIC ALBUMS

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20140401~0425(了)
 
COUNT BASIE/EIGHT CLASSIC ALBUMS
(disc1)
〈1〉THE ATOMIC MR. BASIE(1958) Roulette
 (1-11) arr:Neal Hefti
〈2〉BASIE PLAYS HEFTI(1958) Roulette
 (12-22) arr:Neal Hefti
(disc2)
〈3〉CHAIRMAN OF THE BOARD(1958) Roulette
 (1-11) arr:Sammy Nestico、Frank Foster、Ernie Wilkins、
         Frank Wess、Thad Jones
〈4〉BREAKFAST DANCE AND BARBEQUE(1959) Roulette
 (12-19) arr:Frank Foster、Thad Jones、Neal Hefti、
          Ernie Wilkins、Nat Pierce
(disc3)
〈5〉BASIE AND ECKSTINE INC(1959) Roulette
 (1-11) arr:Quincy JonesThad Jones、Bobby Tucker
〈6〉BASIE SWINGS,BENNETT SINGS(1959) Roulette
 (12-22)
(disc4)
〈7〉IN PERSON(with TONY BENNETT)(1959) Columbia
 (1-12) arr:Ralph Sharon
〈8〉EVERYDAY I HAVE THE BLUES(with JOE WILLIAMS)
 (1959) Roulette (13-22)
  2011年/CD4枚組/ジャズ/Real Gone Jazz/mcps/輸入(英)/中古
  <★★★☆>
 
 
LP8枚分、CD4枚。
大物ですが、できるだけ、軽くさっと・・・
(7)のコロムビアを除き、レーベルはルーレット。
見ると全部1958-1959年のもの。B・エヴァンスの1956~1962年より狭い。
長らく車に積んで、ちょこちょこかけていた。
音がよくないんじゃないかとか、半分歌だから、あまり面白くないかも、だとか
思っていたところ、案外音はいいし、トニー・ベネットの2枚なんぞ、こんなに元
気いっぱいだったんだとほれぼれ。
メンバーのかなりの名前を憶えてます。
今回も細かくはよう書きません。ベイシーのほんの一部とはいえ、大変なコス
ト・パフォーマンス。
(1)(2)はLP持ってました、過去形ですが。
ヘフティと言えば、ネルソン・リドルジョニー・マンデルなんかとならんで、ワタシ
などジャズ系映画音楽作曲家として名前がすぐに出て来る。ハリウッドの一時代
を代表するサウンドだったと思う。映画が面白かろうがつまらなかろうが、彼らの
サウンドが聞こえると一種うっとりしたもの。特にハードボイルド系の映画。
たとえばポール・ニューマンの「動く標的」の出だしからしばらく、ぼろ車をカメラ
が高い位置からずーっと追いかけながら始めのタイトルが流れていくところなん
て! と、これはJ・マンデルの音楽だった。
ヘフティのアレンジになる正と続のような2枚は、かっこいいのひとこと!
LP売っぱらったワタシがアホ。(まあ、その頃はそれなりに忙しかったのです。)
でもなんだ、音はしっかりしているものの、少々古ぼけた感じはする。
(3)(4)
前の2作ほど張り切った感じではなく、くつろいだ感じながら、ゴージャスさや迫
力は十分、この頃の通称だったという‘アトミック・バンド’の名に恥じない。
この2作には計7人がアレンジャーとして名を連ねている。通だとその違いも楽し
めるそうだが、ワタクシメそこまでは分からない。(だいたい説明なんぞ何もない
セット物なので、誰がどの曲担当だかもわからん。)
ところで、他のアルバムでもそうかもしれないが、この(4)など、LPでは8曲なの
に、CD化されたものはこれになんと10曲!追加されている。曲数じゃあ少なくとも
倍以上になったのね。このセット物は基本LPアルバムの内容でこしらえたらし
い。残念。
(3)のほうが音が良い分、印象もいい。(4)はライブのようで音はいまいち。ジョー・
ウィリアムズが2曲ほどヴォーカルで加わる。
(5)バンドリーダーの競演。これだけ聴くとすごく立派。アレンジはクインシーやサ
ッド・ジョーンズの名があるが、多くはボビー・タッカーがやっているらしい。このか
たは、本来はエクスタインのバンドのアレンジャーだそうな。
それが(6)を聴いてしまうと、わあ、ベネットうまい!となる。
お抱え歌手だったんだろうエクスタインの、いかにも黒人らしい美声と糞まじめな
歌唱に比べて、若きベネットは白人らしくスマートで、スイング感があり、声もす
ごく良く出ている。こんなに大声張り上げていたんやね。
ともにバンドもパワフル。
(7)はなぜかこれだけメジャーレーベルで、またT・ベネットなのだが、ホールトー
ンが強いものの、ライブなのにいい音で録れている。
ベネットがさらにテンション高く、あのしゃがれて強い声で絶唱
年齢を経て枯れた感じなってから聴いたものが多いので、びっくりしちゃった。
(8)ジョー・ウィリアムズは多分楽団のお抱え歌手やろね。おおむねエクスタイン
と同じようなことが言えて、まじめな歌唱で、良くも悪くもけれん味がないけれど、
豪華なバンドに支えられて大いに聴きごたえがある。