
| 20140321(了) |
| ドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムズ著/ |
| 「フューチャー・イズ・ワイルド」 |
| ――驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界 |
| the FUTURE is WILD |
| (1)進化する地球 |
| 生きている地球 |
| 生命のサイクル |
| (2)500万年後の世界 |
| 氷河時代 |
| 北ヨーロッパ氷原 |
| 地中海盆地 |
| アマゾン草原 |
| 北アメリカ砂漠 |
| 一つの時代の終焉 |
| (3)1億年後の世界 |
| 温室の地球 |
| 大浅海地 |
| ベンガル沼地 |
| 南極森林地 |
| グレートプラトー |
| 大量絶滅 |
| (4)2億年後の世界 |
| 第二パンゲア |
| 中央砂漠 |
| 地中海 |
| レインシャドー砂漠 |
| 北部森林地 |
| 松井孝典監修・土屋晶子訳 |
| 2004年1月/科学/単行本/ダイヤモンド社/中古 |
| <★★★☆> |
| (カバー裏) 舞台は500万~2億年後の地球。もはや人類の姿はそこになく、大陸 |
| の移動と氷河の浸食によって生態系は激変、新たな環境に適応すべく、動物たち |
| は想像を絶した姿に進化した一見、奇想天外とも思えるこの大胆な仮説を、著者 |
| は第一線で活躍する科学者たちの検証を交えながら、きわめて具体的に組み立 |
| てていく。 |
| 現生するどの動物が、いかなる環境の変化に適応した結果、その容姿をとるにい |
| たったのか――かつての食うものが食われるものに、食われるものが食うものに。 |
| そこに繰り広げられる新たな弱肉強食の世界を、壮大な時間的スケールの中で |
| 一気に描ききってみせる。時代ごと地域ごとに詳説された、生物進化のマニュア |
| ルであるとともに、未来に向けた他に類を見ない一大生命史でもある本書は、ま |
| さに知的エンターテインメントと呼ぶにふさわしい内容である・・・ |
| そう、知的エンタテインメント、それも、時制「未来完了」の。 |
| 出た時から知ってましたが、もう10年もたってしまったんですね。 |
| 確かHanatareさんもかなり前に載っけていた。 |
| 写真(想像図)が‘カンブリアの大爆発’に負けず劣らず、なんとも強烈。 |
| ワイルド。このごろあまり使わない言葉だよな。 |
| 「わたしたち人類が地球上から姿を消してから」 という文言がなんどか現われ、 |
| そのたびに、ため息をつきたくなるような、妙にさびしい感覚が疾駆するのです |
| な。そのさほど重くない感覚が奇妙・・・ この感覚の正体、それでもどこか生物 |
| 学的なものに根差した哀しみのように捉えたんですが、どうなのかな。 |
| 人類はとうの昔に舞台を降りていることを前提にしていて、そのことを‘死んだ子 |
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の年を数える’ような女々しい記述はしていない。前の5回の大量絶滅は完全に
自然の驚異のみの影響だったが、6回目は、、、
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| 人類の時代は、自然に対して自らが及ぼした影響と自然現象の複合作用が |
| 災いし、大量絶滅に時期を迎えてその幕を閉じることになる・・・ |
| といった記述にとどめている。 |
| 潔い。 |
| 見識でありましょうよ。 |
| 知的とはいえ特異なエンタテインメント。 |
| この、理屈に裏打ちさせているとはいえ想像力も目いっぱいたくましくした書物 |
| を通してのみ、人類は未来の生物相を見ることができる、ということなのです。 |
| 疑義を唱えてはこの本は楽しめない。 |