休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

漫画/児島 青『本なら売るほど』

20260420(了)
児島 青『本なら売るほど』(1)(2)
 
 (第一巻)2026・3・25 初版10刷/(第二巻)2026・2・15 初版5刷 
 KADOKAWA(初出;漫画誌ハルタ)/漫画/中古
  <★★★★>

去年だかのお薦め漫画が新聞に載った時にあった作品で、娘にでもあげる
かと、比較的安かったから取寄せ、貰い物のお菓子なんかと一緒に送るつ
もりになったんだが、そしたら新聞に、今度は「マンガ大賞」なるものを
獲ったと載って・・・こりゃ、安いのがなくなるかも、と慌てて手配。間
に合ったよう。それを、送る前に読んじゃった。軽くて読みやすかったな。

街の小さな古本屋「十月堂」。客がその若い店主(男。店主になる経緯も出
てくる)を介して、本や人と出会う話。
書き手が若いせいか、1巻目の客は若い人が多かったが、2巻目では年配者
が増える。色んな触れ合いが、「人生」を扱いつつも、あまり深刻にならな
い程度に描かれていて、さわやかですね。古本(屋)の特性。

第3巻も出たらしい。

今どき「紙」の本は流行るわけもなく、それは十分承知したうえで、あえて
古本(屋)に拘って綴られる。
古臭い(本当に臭うような気もする)が、なかなか楽しかった。
たまに乗る電車じゃあ、本も新聞もほぼ見かけない。
 
学生時代は、よく古本屋、行きました。
今また、手に入れる本は古本ばかり。(「古書」という感じじゃないけどね) 
ま、目が怪しくなり、速読など絶対できなくなりました。「積読注意」です。
ワタシはスマホで本を読む気なんて全くないが・・・このごろは古本のチェ
ーン店にすらめったに行なくなってるから思うんだが、本なんてほんとに売
れてるの? 本屋なんてやって行けるんかい?
 
どうも、記憶には、このお話のいくつもとよく似たお話を、読んだか観たか
したことがあるような気がしました。思いだせませんが。
《人の手を渡り、時を超え、今なお次なる読み手を待っている本のために》
いい歳した娘に、いささか青臭い漫画なんて、ちょっと恥ずかしいんですが、
菓子や他のものと一緒になら、いいでしょう・・・
 
(第8話)生ける人々の輪舞曲
中島らも『ガダラの豚』(3巻の文庫版)を使っての、無表情なちょっとヘ
ンな女性の客の話。28歳のこの女性が大腸がんになって、あたふたする
でもなく、十月堂にやってきて、とにかくいろいろ入った面白い本をくれ
と頼むので、店主はちょっと考えてこれを渡すのだが、この女性は第三巻
を店主に預かってくれと言い残して去る。頭の柔らかい若い外科医(男)
も絡む。時間の経過はそこそこあるんだが、とまれ面白い話に仕上がって
いる。なんと言ってもこの女性のキャラがオモロイ。『ガダラ』はあらか
た忘れてしまっていたけれど関係なく、楽しく読めるお話しでした。

(第9話)本の海の漂流者
「すがすがしい」なんて形容を付けたくなる「冷やかし」、、、 だといいけ
ど、ホントはそんなもんあるんかねぇ・・・
存外本というのはしたたかで、古本屋に並んでいる本たちは、まあ、サバ
イバー、歴戦の勇者なんじゃないかって。心配ばかりしてないで、信じて
やれば!
とかね、本を、ある大雑把な切り口で解説している。きっとストーリーに
困ったんだぜ。本の流通の基礎の基礎を使って・・・(ごめんなさい)
 
紹介はこれだけにしときましょう。
第2巻のカバーに描かれている本は、昔の(今もあるかもしれませんが)
晶文社の「文学のおくりもの」というシリーズ本のカバーのように見えま
す。ブラッドベリほかいろいろ読んだことを思い出しました。
 
(3)も出ているようだから、面白かったら買って読んで、逆にワタシに
送ってくれ(もしくはもってきてくれって)、覚えていたら伝えてみよう。