休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

モーツアルト:ピアノ協奏曲 20&23/内田光子&ジェフリー・テイト

20260409(了)

モーツアルト

:ピアノ協奏曲 20&23/内田光子

(1)ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
    ①14:52 ②10:12 ③8:20
(2)ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
    ④11:18 ⑤7:19 ⑥7:49
 
  内田光子(ピアノ)
  ジェフリー・テイト指揮/イギリス室内管弦楽団
   録音;(1)1985年10月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
      (2)1986年7月、ロンドン、セント・ジョンズ・チャーチ
   CD/クラシック/協奏曲/MARUZEN Mates/POLYGRAM/中古屋
   <★★★☆>

フォノグラム(PHILIPS)から出始めていた頃は結構話題になっていまし
た。世界の内田、なんでしょうが、ワタシはほとんど聴いてこなかった。
訳はなくもない。でも、ここに書くつもりはありません・・・
 
確定申告のために税務署に行ったら、駐車場が満杯。すぐ近くにある古本
屋(といっても色んな中古を扱っている)の駐車場に停めて用事を済ませ
た後、カッコだけでもと覗いて、タダのような値段のものからこれを選ん
で帰りました。クラシックのシリーズものとしてMARUZEN Matesなる会
社があちこちから名盤ポイものをかき集めたものの中の一枚、というとこ
ろでしょう。このジャケット写真は、それはそれはつまらない。
オリジナルは多分この2曲の組み合わせではなかったんじゃないでしょう
か。覚えているわけではありません。
 
モーツアルトのピアノ協奏曲は20番以降はどれも名曲で(勿論その前にも
好きな曲は少しあります)、ま、音さえ普通なら大抵楽しめます。時間も
なく、ワタシは23番が長ーい間一番好きだったものでこれを選んじゃった。
感想文は書かなくてもいいだろうと思ってましたが、ふと感じたことがあ
ったので、ちょっとだけ書いてみますと・・・
 
演奏者、つまり内田のピアノは、モーツァルトすら思ってもいなかった(?)
「深遠」なるものを目指してでもいるかのように聞こえてしまった。
まあ、そういうことが目指せる曲だとわかるのも悪くはないんだけれども、
ワタシの感覚としては、鬱陶しさに近いものや、音楽に若干痛々しさも覚
えたので、正直に書いてみました。怒られそうだけど、感じるのは勝手。
 
もともとモーツァルトをよく聴くリスナーではありませんけどね、宇野巧
芳さんの推薦がもとで知ったエリック・ハイドシェックの23番が好きにな
り、LPで随分聴きました。天衣無縫、あるいは自由な表情付けのもの。も
う長い間聴いてはいないものの、その記憶と内田のものとはかなり違う。
テイト/イギリス室内管のバックは内田に非常によく合わせて立派なもの
でした。 一方、ハイドシェック盤のオケ(ヴァンデルノート指揮、パリ音楽院管、
1960年頃の録音)の音は、23番だけは演奏の良さも相まって、そう悪くな
かった記憶です。もっとも、録音の差(特にオケ)は歴然ですがね。
 
なんと、LP残してました。東芝EMIの「セラフィム」というシリーズ。フォ
ノグラム(PHILIPS)で言うとFG-という規格のクラシックの廉価版シリー
ズと似たようなもの。 「安かろう・・・」という感じ。これはオリジナル
の組み合わせでだったのかなぁ。よく覚えてません。昔のことですからね。
ハイドシェックのぼけた写真。ジャケットの裏はシミだらけでした。

安い中古CDがきっとあるはず。リマスターでオケの音が改善してるんじゃ
ないかなー、なんて、わからないけど・・・ 探してみますか。
 
23番のことを主に書いてきた感じですが・・・20番は、弦楽五重奏曲第4番
や超ポピュラーな交響曲第40番なんかと同じで、端から短調でずーんと迫
ってくるんで、軽やかな中に疾駆する悲しみみたいなものを嗅ぎつけて崇め
たがる傾向のある日本人からすると「あられもない」のでしょうけど、ワタ
シは交響曲第40番はともかくとして(ハハハ)、この20番やクインテットの
4番は大好きです。
  (追)ちょくちょく覗いているクラシックのブログに、20番と25番をピア
  ノと弦楽五重奏というスタイルでなされた新録音が紹介されていました。
  (4/10) それによると20番は「一気に内向き」になっている由。 「一気
  に」ね。なんか良さそう。聴いてみたいもんです。
 
20番も23番も、非常にクォリティの高い演奏でした。なんか書かなきゃって
んで書いてはみたものの、じっさいのところ文句をつけるようなところはあ
りません。ブラインドで聴いたら、べた褒めしてたでしょう。(そう、そこが
多くのクラシックファンの問題。モーツアルトさんならわかって下さるでし 
ょう)これも、もうすでに40年前の録音なんですね。
(その後、これがオリジナルの組み合わせではないと分かりました。ちょっ
とだけですが、腹が立ちました。他の協奏曲をCDで聴こうとすると、高確
率で重複するからという、しょうむない理由で)

 

   (補足)

   テイト 1943-2017 生まれつき二分脊椎症で、背丈は1メートルち
   ょいぐらいしかなかった英国の指揮者。その体躯ゆえと言っちゃあ失
   礼だが、非常に優れた指揮者として印象深いですね。お顔はなかなか
   ハンサム。ドイツ音楽が得意で、名だたる指揮者の助手を務めた後、

   デビューはメット。だからオペラもやった。このイギリス室内管の初

   代首席指揮者。