休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ルー・ドナルドソン/4 クラシック・アルバムズ

20260331(了)
LOU DONALDSON Four Classic Albums

CD1(77:19)
(1)Blues Walk ①~⑥ 1958
(2)Gravy Train ⑦~⑬ 1961
CD2(77:26)
(3)Lou Takes Off ①~④ 1957
(4)Here ‘Tis ⑤~⑨ 1961
 
 CD/2枚組/モダンジャズ/Ⓟ&Ⓒ 2017 AVID Entertainment/EU/輸入
 (1)~(3)<★★★★>、(4)<★★★☆>

映画のネタが少ないので、次も音楽です・・・
 
ルー・ドナルドソン(1926-2024)/
ジャズジャイアンツの1人であろうに、ほとんど聴いたことがなく(ゼロでは
ありません)注意も払ったことがなかったサックス奏者の4枚のアルバムです。 
ワタシの場合こういう方、ジャズではうんと沢山います。
このアルバム4枚分、ファンになるというほどではありませんでしたが、聴く
ほどによくなった。当たりでした。
 
(1)Blues Walk
うんとファンキー度の高いアルバムじゃないですかね。レイ・バレットのコン
ガも効いている。ウィントン・ケリーのよく聴いたあるアルバムを思い出した。
ドナルドソンにそんなに力は入ってない感じながら、のびやか。勿論聴くほう
はくつろげる。ピアノは上手いんだかヘタクソなんだかよくわからん。
 
(2)Gravy Train
上記の3年後の録音。別人のコンガ入り。同じスタジオ(よく知られたヴァン・
ゲルダー・スタジオ)での録音ながら、サウンドがちょっとだけ重めになった。フ
ァンキーな感じは維持。ドナルドソン自身は(1)より少し丸く太く、更にの
びやかになっている。リキが入っているふうではない。かなりノリはいい。特
に後半の曲。ピアノもよかった。
 
(3)Lou Takes Off
軽くファンキーな(1)の半年前ぐらいのもの。録音場所は違う。これがハー
ドなものも含んだバップ。マクドナルドは頑張ってますが、このアルバムで
は(1)(2)の余裕はない。普通かな。ドナルド・バード(tp)も普通。ソニ
ー・クラーク(p)もそう。ワタシの感じでは、カーティス・フラー(tb)が
結構好調。ライブ感覚のあるアルバム・・・
ところが・・・これが何度か聴くうちに変わってきました。素敵なバップ!
面々の演奏も輝き始めちゃった。みんないいじゃないか! (ま、ワタシは
こんなもんです)
 
(4)Here ‘Tis
なんと、ピアノもベースもなし、代わりにオルガンとギター。オルガニスト
はワタシは知らないプレーヤーです。ともあれ、前3つのアルバムとは決定
的というぐらいムードもサウンドも変わってしまった。詳しくはないんです
が、例えばレイ・チャールズの歌の世界(R&Bでいいのかな)みたいだ・・・
ところが、このアルバムも、(3)ほどでなくても、やっぱり馴染んできまし
た。ちゃんとジャズやってるやん!はじめの違和感はR&Bのサウンドのせい。
これでジャズをやってるだけのことなんだ。
 
この4枚がドナルドソンの代表作なのかどうか、知りませんし、知ったこっ
ちゃないですが、ワタシの好き嫌いとしては、(1)~(3)は結局同列にな
っちゃったかな。(4)はちょっとサウンドの特殊性があって、いつも聴ける
かどうはわからない。もっとも、ドナルドソン自身の演奏については、(4)
も捨てがたい。この辺の曲調やサウンドもきっと性に合っているんだと思う。
それから、ドナルドソンの演奏は、少なくともこのアルバム4枚分共にだい
たい無理をしていない。ぎりぎりいっぱいの表現は取らず、誰でも知ってい
そうな曲をひょいひょい挟み込んだりして、聴く人に緊張は与えまい、楽し
ませようという態度が感じられる。演奏には余裕がある。
 
この4枚分だけではジャズ・ジャイアンツって感じじゃないけどね。そんな
ことこっちはどうでもいい。
聴けば聴くほど印象が良くなったのがうれしい。いいセット企画だったんじ
ゃないか。
90歳まで現役だったそうだから、いろんなチャレンジもやったことでしょう。
メニー・サイド・オブ・ルー・ドナルドソン があったのでしょうが・・・
今のところドナルドソンの別のアルバムを聴く予定はありません。