休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

デュティユー/ピアノを伴う室内楽作品集

20260319(了)

Henri DUTILLEUX

 : Chamber Music with Piano

(1)サラバンドと行列(バスーンとピアノのための) 1942
  ①サラバンド 2:50 ②行列 4:00
   F・ボッソーネ(バスーン) 
(2)フルート・ソナチネ(フルートとピアノのための) 1943
  ③アレグレット 3:56 ④アンダンテ 1:21 ⑤アニメ 3:49
     A・オリヴァ(フルート)、
(3)オーボエとピアノのためのソナタ(1947)
  ⑥Aria:Grave 2:54 ⑦Scherzo:Vif  3:37 ⑧Final:Assez allant 4:04
     F・ローサ(オーボエ)、 
(4)ピアノ・ソナタ(1946-8)
  ⑨Allegro con moto 8:00 ⑩Lied 6:42 ⑪Choral et Variations 10:47
 
   蒔田朱音(ピアノ)
   録音;2012年11月、Studio I Musicanti、Roma
   CD/クラシック/室内楽/Ⓟ&Ⓒ 2014 Brilliant Classics/中古
   <★★★★△>

アンリ・デュティユー(1916-2013)、しばらく聴いていませんでした。
小澤が振った「時間 大時計」などという歌が入ったものも聴いてみたかっ
たが、入りそうもなかったので、前々からリストアップしていたものから、
魅力的だなと思って仕入れてみました。といっても、デュティユーは寡作な
作曲家。これまで聴いたものとのダブりは覚悟。だからこそ長らくリストア
ップしたまま放置していたわけです。特に(1)と(4)は臭いなぁと思いま
したら、大当たり。まあいい。
 
(1)バスーン・・・
バスーンとピアノの曲を集めたアルバムでよく聴いた。②は非常に特徴的で
よく覚えていました。滑稽味と気取りのあるマーチが楽しい。ソナタではな
いんだね。バスーンの音色が、覚えているものよりややくすんだ感じ。ドイ
ツ式のファゴット、フランス式のバスーン(バッソン)。 仕組みが少し違う
が、基本的に音色は似たようなものだそう。楽器個々の個性の違いなんだろ
うか。これはフランスのバッソンではないか、という感触・・・  いい曲。
 
(2)フルート・・・
次のオーボエを聴いてから、そういやぁ、とプーランクの傑作「フルート・
ソナタ」と比べることになってしまいました。あの傑作と比べられれば、大
抵の作品はつらい。特にあの最初の衝撃的なまでに美しいメロディ。それに
比べると、大変美しいものの小味、ということになるのかな。いい曲だけど
なぁ・・・ まずい比べ方をしてしまった。
 
(3)オーボエ・・・
上記のように、プーランクのソナタを思い出しましたね、特に暗いというか、
ちょっと「暗黒面」なんてものを感じさせる不穏な楽章を。でも、オーボエ
については、プーランクのような方向とは全く違って、デュティユーらしい
音楽的なバランスの良さ、品の良さなどがきまっていて、逆に、比べる必要
なしでした。
 
(4)ピアノ・・・
やっとピアノソロ。別の二種のCDで聴いていたので、覚えていました。
この第一楽章が印象深く、オッ、これこれ!という感じ。
蒔田朱音さんというピアニストは知りませんでしたが、タッチが強く鋭く
鮮やかで、先に聴いていた二つの演奏に勝るとも劣らないと思いましたね。
まあでも結局曲がカッコいい。ワタシが現代音楽でピアノに身を乗り出す
のはめずらしいと言えばわかってもらえるでしょう(って、わかるわけな
いですね、ハハ)。
蒔田さん、3曲の伴奏も素敵でしたが、このソロがやはり一番冴えている。
ややひんやりした抒情も、暴れまわってワクワクさせても、結局カチッと
決まって理性を感じさせるところも、デュティユー!
 
セリーを無視したわけではないが、こだわらなかった慎重な作曲家デュテ
ィユーの豊かでバランスの取れた音楽が、この室内楽4曲でも楽しめる。
寡作家とはいえ、聴いたことのない曲はいくつもあって、たまに探すので
すが、高くて・・・ (音質にはあまり拘らないのですがYouTubeではだめ

もので)  サンタ・チェチーリア国立アガデミーのソリストたちとある。

蒔田もそうなんでしょう。皆、達者な奏者だったと思います。

Brilliant Classicsレーベルのオリジナルアルバムじゃないかな。
いいものに当たった。
この作曲家、木管アンサンブルの曲を書かなかった(?)ようなのが残念。
 
 追) 「時間 大時計」、安いの見つけました。いずれ何か書きます。