休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ダグ・ヴィレーン/交響曲 4番・5番

202603008(了)
ヴィレーン/交響曲 第4番・第5番ほか
 Dag  Wirén(1905-86);
(1)交響曲 第4番 Op.27(18:31)
 ①7:51 ②2:21 ③8:19
(2)交響曲 第5番 Op.38(22:30)
 ④7:15 ⑤4:37 ⑥2:11 ⑦8:27.
(3)バレエ組曲 Op.24a「オスカー・ボール」(15:33)
 ⑧2:31 ⑨2:44 ⑩4:20 ⑪2:02 ⑫3:56
 
 ノールショッピング交響楽団
 トマス・ダウスゴー指揮
 録音:1997年10月、スウェーデン、ノールショッピング Tot.56:47
 CD/クラシック/管弦楽/Ⓟ 1998 cpo /Made in Germany/輸入/中古
 <★★★△>

ヴィレーン、ヴィレン、ウィレン、ウィレーン 原語の音に一番近いのはど
れ? スウェーデンの作曲家で、作品数は多くないみたい。WIKIにも載って
いながら、音楽の説明が一切ない。何の役にも立たない。こういうのもある。
 
(1)Sym4・・・3楽章の短めの交響曲。
①静かでやや不機嫌な始まり。行進曲っぽいと思ったら、その通りで、楽器
を増やしながら、スピードを上げて行く。時に無理やり。機嫌は上がらない。
民族的な気持ちの高まりのようなと、機嫌の上りにくい男の武骨な感情。
②一転ヴィヴァーチェで短くつなぎ、③また不穏で静かな始まり。盛り上が
ったり黙り込んだり。おしまいにシベリウスの5番の一節を真似たような音
が一か所。
全体には、どこかお隣の国のシベリウスの親戚のような感覚もあるにはある
んだけれど、オーケストレーションがシベリウスほど緊密じゃないというか、
そこまで陰気じゃないというか、あるいはあんなに沈潜しないというかな。
陰々滅々を目指しながら、どうもうまくいかないなあ、という感じ。むしろ、
ヴァイキングの男っぽさや素朴さのほうが近いかもしれない。初めての、ど
こか素人っぽい独特のセンティメントだと思います。
 
(2)Sym5・・・前曲のムードを引きずっている感じで始まる交響曲。
④でも少し細やかな表現になって、ついでに明るさも若干増した。民族色、
男っぽさのほうは依然続いているが、何かの目標へ向かうスペクタクル感
もある。⑤緩徐楽章。エライことが起きるというわけでもないけれど、不
穏さが付きまとう。⑥前曲②と同じように常動曲的。 ⑦第一楽章のような
静かな入りから、③に似て爆発せず、不穏の一歩手前で盛り上がったり沈
み込んだり。
サスペンスは感じるものの、わくわくさせるほどのテクニックはないのかな
ぁという印象。もとよりそんな気はないのかもしれない。
4番ともども、もっと微妙な表現、表情を目指したけれど、そこまではちょ
っと届かなかったかも、みたいな気がしました。(あくまでワタシの個人的
な印象です。)
 
(3)オスカー・ボール ・・・ バレエはどうだろう。
前の二つの交響曲より作品番号が若い。どんなお話に付けられたものか全く
わからないので、何とも言えないですが、ほぼほぼロマン派の音楽ですね。
⑩のウィンナワルツは、ちょっとラヴェルの傑作を連想しましたが、ま、ち
ょっとだけ。でもなかなか素敵。⑪も三拍子(六拍子?)で、続いていい感
じ。⑫はプロコフィエフばりの軽妙な曲で、エンディング。
古めかしいものの、軽くていい組曲。
 
音楽史的には重要な作曲家というわけではないのでしょう。でもね、聴いて
てみなきゃわからないですからね。何度か聴きました。また聴きたくなるか
というと、それは多分ないでしょう。地味で真面目で優しい人柄を思わせる
3曲でした。素朴さとはちょっと違うけれど、でもそれに近い感じ。写真は、
ヴァイキングを連想させると言ってもいいような男臭ーいお顔の方。映画音
楽も書いたらしい。映画が盛んな地域でなかったからでしょうか、この名を
見かけたことはありません。
もう一曲聴くとしたら、知られているらしい『弦楽のためのセレナード』だ
ろうということで、YouTubeで聴いてみました。作品番号は若いけれど、本

盤の3曲よりは確信をもって書かれている感じ、いきいきしていました。

<★★★☆>

 
そうそう、
仕事場でかけてみました。大丈夫な時間帯に小音量で。
良かったですよ。ある種の緩さがBGMにちょうどいい。