| 20260102(了) |
アニメ映画『野生の島のロズ』
| クリス・サンダース監督/綾瀬はるか(日本語吹き替え) |
| 2024年製作/102分/米/原題:The Wild Robot/PrimeVideo |
| <★★★☆> |

| 時代としては相当先の話でSF設定なんだけれど、舞台である野生の島は野 |
| 生時代のまま。夏らしい時節があるかどうかはわからないが、猛烈な冬は |
| ある。 |
| あるとき、すごいロボットが、お釈迦同然だったのに、偶然スイッチが入 |
| って再起動する。 |
| カスタマーの要望を叶えるために働くようプログラムされているというお |
| 仕事ロボットなのね。 |
| 名前にはナンバーが付いているが、ロズと呼ばれるようになる。 |
| カスタマーはいない。というか、わからなくなっている。 |
| 動物しか住んでいないこの島で、動物の言葉を翻訳して、動物と話せるよ |
| うになる。といってもねぇ、個々動物と話せるのはいいけれど、いつの間 |
| にか、違う動物同士でも会話が成立している・・・旧約聖書の逆。つまり |
| はリアリズムじゃないんだから・・・ そこで、まあ、子供向けの作品と |
| 言ってかまわないんだろうなと分かる。 |
| さて、カスタマーは誰なのか。誰になるのか。そもそも「仕事」とは? |
| カスタマー探しの最中に、ちょっとあり得ないようなところにあったカモ |
| の巣を壊し、卵も何個か割ってしまうが、一個残った卵を孵化させるのに |
| 成功。この子がほぼほぼカスタマー(のようなもの≒ロボットの子)とな |
| る。卵を狙う動物たち、ヒナを狙う動物たちの状況は、通常の食物連鎖通 |
| りなんだが、そうしたものから卵を、ヒナを、少々いじけたキツネと共に |
| 追いかけっこをふんだんに盛り込みつつ守り、動物たちと近づき、猛烈な |
| 冬が到来したところで、関係が全きものになってゆく。食物連鎖は休戦・・・ |

| 感情など解さぬはずのロボットに、論理的ながらも少しづつ変化が現れて |
| 来るのですね。だもので、勝手に作ったような「仕事」とはいえ、完了と |
| 共に「本部」に回収されなきゃならないのに、それを延ばし延ばしにする。 |
|
カモのヒナに関することを本格的「お仕事」とみなし、ヒナは成長してゆ く・・・ |
| 美しい映像で、テンポもいい。 |
| ロボット側の世界については物足りないとはいえ、涙を誘う、とても素晴 |
| らしい出来だと思いました。 |
| でも、このお話はディズニーと同じで徹底的な擬人化なので、大人にとっ |
| てはどうなんでしょうねぇ。大人の世界に当てはめるのも可能は可能。 |
| 爺にとってもよくわかるいいお話ではあったのですが、でも、やっぱり子 |
| どもに観てもらうべき作品じゃないですかねぇ、「童話」として。 |
| ロズの声、綾瀬はるかさん、意外な起用かもと思いましたが、なかなかど |
| うして、良かったです。 |