休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

レム・ウィンチェスター/4 クラシック・アルバムズ

20251219(了)

LEM WINCHESTER

  Four Classic Albums

<CD1 75:24>
(1)A Tribute To Clifford Brown
  ①Joy Spring(Brown)      ②Where It Is(Winchester)
  ③Sandu(Brown)        ④Once In A While(Edwards)
  ⑤Jordu(Jordan)         ⑥It Could Happen To You(Van Heusen)
  ⑦Easy To Love(Porter)       ⑧A MessageFrom Boysie(Lowery)
    Winchester(vib)、R・Lewis(p)、E・Young(b)、I・Holt(ds)
    録音;1958年10月、シカゴ
(2)Winchester Special
  ⑨Down Fuzz(Winchester)     ⑩If I Were A Bell(Loesser)
  ⑪Will You Still Be Mine(Dennis)  ⑫Mysticism(Foster)
  ⑬How Are Things in Glocca Morra(Burton、Lane、Harburg)
  ⑭The Dude(Winchester)
    Winchester(vib)、B・Golson(ts)、T・Flanagan(p)、W・Marshall(b)、
    A・Taylor(ds)
    録音;1959年9月、N.J. Englewood Cliffs
<CD2 73:00>
(3)Lem’s Beat
  ①Eddy's Dilemma(Nelson)    ②Lem And Aid(Nelson)
  ③Friendly Persuasion(Tiomkin)   ④Your Last Chance(Nelson)
  ⑤Lady Day(Johnson)        ⑥Just Friends(Lewis、Klenner)
    Winchester(vib)、C・Peagler(as)、O・Nelson(ts)、R・Johnson(p)
    ①④、B・Brown(p)⑤、W・Marshall(b)、A・Taylor(ds)
    録音;1960年4月、N.J. Englewood Cliffs
(4)Another Opus
  ⑦Another Opus(Winchester)   ⑧Blues Prayer(Winchester)
  ⑨The Meetin’(Nelson)        ⑩Like Someone In Love(Burk、Heusen)
  ⑪Both Barrels(Winchester)

    Winchester(vib)、F・Wess(fl)、H・Jones(p)、E・Jones(b)、

    G・Johnson(ds)

    録音;1960年6月、N.J. Englewood Cliffs
 
  CD/ジャズ/2枚組/Ⓟ&Ⓒ 2015 AVID Entetainment/中古
  <★★★★>

ヴァイブのレム・ウィンチェスターは、名前はうんと昔から知っていました
が、多分今回初めて聴きました。
 
(1)ジャケ写では LEM WINCHESTER and the RAMSEY LEWIS TRIO
いいですねぇ。バップ・ジャズでヴァイブが主役というのは、そんなにいろい
ろ聴いてきたわけじゃありませんが、いいものなんですね。毛嫌いまではして
ませんが、若干避けてきたところはあります。若い時には、でもたぶん、響か
なかったろうな。今となってはわからないけど。
モノーラルの音が「いかにも」のムード。このリズム・セクション(ピアノ・トリ
オ)が思いのほか(ゴメンナサイ)いい。特にラムゼー・ルイスのピアノ。アーシー
で臭みがあるのが嵌っている。勿論ウィンチェスターのヴァイブもフツーに素
敵。カルテットとしてきちっとまとまっていると同時にノリもよろしい。
 
(2)WINCHESTER SPECIAL/LEM WINCHESTER & BENNY GOLSON
ベニー・ゴルソンのテナーは、自信にみちた堂々たるもの。ゴルソンなのだか
ら、アドリブやハーモニーなどなど、曲の構成にいろいろ口出し(失礼・・・)
したんだろうな、想像ですが。(1)のようなある種のドライさより、音の厚み
を優先させたんじゃないか。わずかな違いだけど。
ただそう感じるのは、この録音スタジオの音も関係しているかも。(1)のどち
らかというと聴きなれたモノトーンで音域が狭く締まった感じなのに対し、(2)
では残響が若干長く音も明るいからかもね。いや・・・これはステレオになっ
ているからかも。音がわかれているような・・・
名ピアニスト、T・フラナガンのピアノは、らしい柔らかなタッチながら、初め
の⑨などあまり調子よくない感じだったのが、だんだん良くなってきて、アル
バム全体の印象も上がった気がする。
 
まぁ、(1)(2)ともいいバップのアルバムです。2枚目はどうかな・・・
 
(3)LEM'S BEAT/LEM WINCHESTER sextet featuring OLIVER NELSON
次はオリヴァー・ネルソンですね。(2)のゴルソンよりは、一層はっきりとア
レンジャーとして働いたことがわかる気がしました。最初の曲はやや平板かも
と感じさせたんですが、度々厚みのある魅力的なサウンドに触れているうちに、
平板と思ったのは撤回。厳しくはないけれど、いけてるじゃないか!
ピーグラーというアルトは知らない方ですが、ネルソンに負けていなかった。
そのネルソンのソロは豪快。ただしピアノは平凡。ウィンチェスターはよくわ
からない、こんなもんじゃないでしょうかね。
短いチューンだけれど⑤のブルースにはグッときました。この曲だけ浮いてい
る(じゃない、沈んでいる、か)と言ってもいいほど他の曲とはムードが異な
っているものの、異質というほどでもない。「レディ・デイ」は勿論ビリー・
ホリディのことですよね。
 
(4)ANOTHER OPUS/LEM WINCHESTER 
フルートのウェスは、楽器構成が同じようなミルト・ジャクソンの非常に有名
な「オパス・デ・ジャズ」に入っていましたよね。これはLPでよく聴いた記憶
があります。非常に「美しい」、あるいはムーディな音楽という感じでした。
こちらは、その感じとは違って、ごく普通のバップジャズ。特に悪い出来では
ないと思いますが、ここまでの3枚の出来や「オパス・デ・ジャズ」との比較
に晒してしまうのは致し方なく、ちょっと弱く(≒軽く)感じたかなあ・・・
「オパス・デ・ジャズ」でも弾いていたハンク・ジョーンズのピアノが意外や
不調っぽかったのも、それを助長したかも。
全然ひどくなんかない、十分に楽しめる水準のアルバム。
 
4枚のアルバム、ダブっているサイドメンはドラムスのアート・テイラーだけ
なんで、4枚とも自分のグループというんじゃないみたいやね。
学生時代に通ったジャズ喫茶では、ウィンチェスターを聴いた記憶がない。そ
の後も聴く機会がなかったし、ジャズ好きの方との会話でも話題になったこと
はなかったと思います。あっても忘れているか。まあ、ジャズについては、ワ
タシにはこういうアーティストがうんといる。テリー・ギブスなんてのもほと
んど知らないのですが、聴いてみてもいい。
と、こんなところでしょうか。想像したよりはるかに素敵な2枚組でした。