休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ナイトクローラー』

20250417(了)

映画『ナイトクローラー

  ダン・ギルロイ監督/ジェイク・ギレンホールレネ・ルッソ
           /リズ・アーメッド/ビル・パクストン
  音楽;ジェームズ・ニュートン・ハワード
  2014年製作/118分/アメリカ/原題:Nightcrawler/DVDレンタル
  <★★★☆>

回る者」

なんでこの奇妙な作品を観る気になったかは、忘れてしまいました。
 
高卒でこれという資格もないルイスの職探し、自己アピールから話は始まる。
だけどいっかな叶いそうもない。もっとも、口八丁手八丁はなかなかのもの
で、自己中の最たるものとはいえ、非常に巧み。学習能力も高い。
半面、言ってみれば人間味というか感情というか、そういうものが感じられ
ない。かなり極端な性格を思わせる。頬のこけたギレンホールのデカくて作
りものめいた目が気色悪くも、ぴったり・・・ 12キロも減量して臨んだな
んて書いてあった。製作側にも加わっている。ナルホドです。
 
職選びにさほど方向性があるわけではなく、面倒な学習や教養や修行をする
気はなく、安直にできるものでもって、金を稼ぎ、会社を作り、のし上がり
たい。そうしたことがすべて、といった感じのルイスのやることなすこと。
そんな中で目について大いに興味を惹かれ、のめりこんでゆくのが事件カメ
ラマンというのか、報道パパラッチというのか。
やり始めると、よほど性に合ったか、学習が深まり、部下を得、映像の売り
込み先となるいささか下世話なテレビ局と接点を持ち、他の同業者にもまれ
て、どんどん実力をつけて行く。即、やり過ぎに突入! でも頭はいいんだ
ね。しかし・・・ という内容が見どころになってゆく感じ。
その先はさすがに書くわけにはゆかないが、彼が屁理屈を垂れながらやるこ
とは良心、人道、社会道徳などに反することが度々で、そうした逸脱は当然
というべきか、エスカレートしてゆく。テレビ局をたじたじとさせ、ろくで
もない部下さえも顰蹙させるが、実に堂々とやり続ける。
いやはや、いったいどんなカタストローフが待っているのか・・・
 

この反面教師風なお話(&キャラ)は、それがまったく徹底的だからなので

しょうかね、もちろんのこといやーな気持ちになる面ばかりであるにもかか
わらず、ふしぎと面白かった。大きな賞の候補になったのはわかるし、取れ

なかった理由(の一端)もわかる気がする。それをちゃんとは言えないんだ

けど・・・

 
原題中の crawl は、水泳のクロールと同じ、はいずる。「夜、はいずり
回る者」ぐらいやね、そのままだ。
J・ニュートン・ハワードの音楽はおとなし目。むしろ合っていないと思う。
あえてそうしたのでしょうかね。でも、かなり物足りなかった。