休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

フィンジ/オケ伴の歌とヴァイオリン小協奏曲

英国の素敵な曲に出会った。 
嬉しいですね、ぼけジジイなんで、すぐ忘れるんやろうけど、、、
20250328(了)

フィンジ

/オケ伴の歌とヴァイオリン小協奏曲

 Gerald Raphael Finzi( 1901~ 1956);英国 作曲家・園芸家
 
(1)In years defaced 21:35
 ①詩人に Op. 13a - 第1曲 詩人に、一千年の後に(編曲:コリン・マシューズ)
 ②大地と大気と雨 Op. 15 - 第2番 お互いを待って(編曲:フィンジ)
 ③地球が朽ちるまで Op. 19 - 第2番 In years defaced(編曲:J・D・ロバーツ)
 ④トール・ネトルズ(編曲 :C・アレグザンダー)
 ⑤地球が朽ちるまで Op. 19 - 第6番 At a Lunar Eclipse(編曲 : ジュディス・ウィアー)
 ⑥大地と大気と雨 Op. 15 - 第10番 誇り高き歌い手(編曲:アンソニー・ペイン)
(2)前奏曲 ヘ短調 Op. 25 ⑦ 4:57(.弦楽合奏
(3)ロマンス 変ホ長調 Op. 11 ⑧ 7:46(弦楽合奏
(4)ヴァイオリン協奏曲(小オーケストラとヴァイオリンのための) 20:02
  ⑨Ⅰ6:14  ⑩Ⅱ10:06  ⑪Ⅲ 3:38 
 
  リチャード・ヒコックス指揮/シティ・オブ・ロンドンシンフォニア
  (1)ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
  (4)タスミン・リトル(ヴァイオリン)
  録音:(1)2000年5月、(2)~(4)1999年12月、Watford Colosseum、London
  CD/声楽&管弦楽/ⓅⒸChandos Records/輸入/中古
  (1)(2)(3)<★★★★△>、(4)<★★★★>

ヴァイオリン協奏曲を聴くために探したアルバムの一つで、ほかは付録の感じ。
だったんですけどね、そうでもなかった。
 
(1)「In years defaced」という言葉で括られた6つの歌曲。歌物が必ずしも好き
ではないワタシが、歌が4割を占めるアルバムを手に入れた以上、ちょっとね、
頑張って聴くしかない・・・
①から⑥まで、すべて編曲者が書いてある。名を覚えている人もいます。がどう
やら歌曲ではあっても、テナーとは限らず(バリトンが多いよう)、伴奏がほと
んどピアノだったようで、これをテナーに直しオケ伴にしちゃった。
フィンジは多作家ではなかったみたいだけれど、歌曲集はいくつもあって、そこ
からこの6曲を選んだということですな。(④だけは原曲がわかりませんでした)
6曲を括ったタイトルは、③の曲名を使っただけであって、おそらく便宜的なも
のなんじゃないか。とはいえ 「In years defaced」 の意味が分からない・・・
で、やっと本題です。
作曲者自身の編曲による快活な②のほかは、いやもう、余情・抒情あふれまくり
の歌ばかり。優しいムードたっぷり、かつおしゃれなオーケストラ編曲だからこ
そという面もありますが、メロディメイカーとしてフィンジが優れていたという
ことが一番でしょう。歌詞など訳す気もないワタシでも、サウンドとして気に入
りました。美しかった。イラついてなきゃ、これは優れもののムード音楽。
もうかなり前ですが、イアン・ボストリッジという英国のテナーで英国の歌を聴
いて気に入ったことがありましたが、このエインズリーさん、彼の声とすごく似
ていたような気がする。若さもあってか、ピーター・ピアーズのようなベテラン
になってからこちらも知ったテナーとは違う張り切った声。
ところで、なぜか英語の歌曲って、なーんとなく「字余り」っぽく感じるんです

よね。ポップスだとそうはならないのに。ワタシだけの感覚なのかな・・・ 

脱線。

 
(2)前奏曲&(3)ロマンス
そして弦楽合奏の2曲。弦楽合奏は概して聴きやすく親しみやすくて、名曲もあ
またある。若いころはやはり聴きやすさから意識して選んだようなところもあり
ますね。でも、ジジイになってからはそんなことがあったことすら忘れてしまっ
ていましたが、この名曲2曲を聴いてちょっとそんなことを思い出しました。
それは、両曲ともに余情の塊だったから。(1)以上。もう、べたべたなのです。
(3)のほうは知っていましたが、(2)は初。この(2)になんと涙が出そうにな
りましたよ。5分弱の小曲です。思いがけなかった。
例えばチャイコフスキーの超有名な「弦楽セレナード」のような弦楽合奏を聴い
てうっとりとはしても、泣きそうになるなんてことはなかったですからね、ワタ
シとしては珍しいことでした。この2曲は名曲だと思います。ライヴで聴いても
感情が揺さぶられるかどうかはわからないというか、怪しいですけどネ。
 
そんなことで、最後の本命、ヴァイオリン小協奏曲とでもいうべき(4)・・・
古典的な様式感とロマン派の雰囲気感でもって出来上がっている、小ざっぱりし
たコンチェルトで、予想通り聴くのは初めてでした。
ちゃんとイギリスの雰囲気、音色ですね。規模が違うとはいえ、せんだって聴い
エルガーのヴァイオリン協奏曲と全く違う。ドイツの匂いなんてみじんもない。
タスミン・リトルの非常に繊細な感じのヴァイオリンと、ときにコミカルな(珍
しい!)曲想などを入れながら、イギリスらしいさわやかさと抒情を聴かせてく
れたオケ伴。十分に気に入ったのですが、(1)(2)(3)の出来がとてもよかった
もので、ほんのちょっぴり割を食った形ですね。
指揮者ヒコックスの声が、この曲だけはちょっと聞こえました。上に挙げたエル
ガーの協奏曲の時に、コリン・デイヴィスの声が結構聞こえたほどじゃなかった
けれど、、、
 
(1)はこのヴァージョンでは Premiere Recording。そして、なんと(4)はそも
そもが Premiere Recording とある。そりゃもったいないことでした。
レコードらしいレコードということになりますか。いいものに当たりました。

 

(追)20250428
(2)の前奏曲は、初めてではありませんでした。6年前に、SEPTURAという優れ
金管七重奏団の演奏(NAXOS)へのアレンジもののCDで聴いてました。金管
七重奏でなくったって、まあ覚えているわけはない。
見つかったので、聴いてみました。弦楽合奏とは全く違って涙が出るようなもの
じゃなく、ちょっと神々しい感じかな。木管アンサンブルとかダブルリード・ア
ンサンブルとかでも聴いてみたいもんですが・・・ SEPTURA、ちょっと聴いて
いたら、みんな聴きなおしたくなってきました。老後は(ってもうジジイですが)

こういう楽しみがあるってことですな。

ああ、いつまで聴いておれるんだろう・・・