休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

タンスマン/ブーランジェ/ガーシュイン ピアノ協奏曲的作品

20250320(了)

タンスマン/ブーランジェ/ガーシュイン

tansman/boulanger/gershwin

(1)タンスマン(1897-1986);ピアノ協奏曲 第2番
    ①8:13 ②6:31 ③④4:45/7:06         <★★★★>

(2)ナディア・ブーランジェ(1887-1979)

        ;幻想曲(ピアノとオーケストラのための)

    ⑤19:57                      <★★★△>
(3)ガーシュイン(1898-1937)ラプソディ・イン・ブルー
    ⑥19:59                      <★★★★>
 
  録音;(1)2009年? パリ、フランス放送、スタジオ103
     (2)&(3) 2009年11月、パリ、プレイエル・ホール、ライヴ Tot.60:04
  (ピアノ)デヴィッド・グレイルザマー
  (指揮)スティーヴン・スローン
  (管弦楽)フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
  CD/クラシック/協奏曲/Ⓟ&Ⓒ 2010 NAÏVE/オーストリア/輸入
ジャケットには協奏的云々とは書いていない。ワタシが勝手に書きました。ただ
3人の作曲家の名が書かれているだけ。写真はなんだ? 霧に煙ったでかい吊り橋。

ぼんやり船もみえるアメリカ? サンフランシスコ?よくわからんがムードがあ

る。

 
ポーランド、フランス、アメリカといっても、タンスマンはフランス命、パリ命
の作曲家といってもいい時代が長かったから、フランスもの2曲が並び、対して
アメリカ「ラプソディ・イン・ブルー」という構成。意味は分からん。ピアノ協
奏曲的作品を集めたってだけやね。
 
(1)タンスマン;ピアノ協奏曲 第2番
なんとなく野暮ったく新古典風に始まるものの、基本というか、ベースというか、
は、例によってミヨーですね。さほど濃くは聞こえないかもしれないが、それは
間違いないと思います。だんだん調子づき、第1楽章は曲想が盛りだくさん。
第2楽章 前後が軽快なスケルツォ。その間の緩徐な部分が絶品!なんでポーラ
ンド人が?と思ってしまう。
第3と第4はほとんどつながっている。第3はマーラーの「巨人」の第2楽章だかの
知られたメロディーをちょっと想起するけれど、もちろん別物。素敵な叙情に変
貌し、第4楽章へ。シンコペーションが増えて、気づけばミヨー風味がすっかり薄
れている。でもフランス・・・
小味ながらセンスいっぱいの協奏曲。毎年2回聴いているいずみシンフォニエッタ
大阪あたりでやってほしいもんだ。
 
(2)ナディア・ブーランジェ;幻想曲
ナディアの体の弱い妹(リリ)の曲は一つだけ聴いたことがある。「詩編」の何番
だったか。ストラヴィンスキの有名な「詩編交響曲」とカップリングされたアル
バムだったと記憶していますが、リリのものはもう覚えてないですね。探してみ
ましょう・・・ 姉ナディアのものを聴くのは初めてです。
(1)と比べても、ちゃんとフランスっぽさはあるし、20分近くもあるから当然
ですが、様々な曲想もある。なのにおしゃれな(1)とどうしても比べてしまう。
野暮ったさ、ある種の重さがある気はします。
なかなか厳しい評論家や教育者として名をはせ、影響力もあった方だけれど、こ
とこの作曲についてはいまいちインパクトに乏しい気はします。
もっともこれは暗めのファンタジーとして聴きごたえはあるし、重さのことだっ
てけっして欠点とみなす必要はないのかもしれない。ただね、ワタシとしてはも
うちょっと「センス」みたいなものを感じさせてくれないと、好みの範疇には入
ってくれない。それだけ。
それらのことと関係を持たせようというつもりは、こっちにはまるでありません
が、妹のリリが亡くなってしまうと、「自分の才能が妹に全く及ばない」という
ようなことを言って、作曲の筆を折ってしまったのは事実らしい。
 
(3)ガーシュインラプソディ・イン・ブルー
ヘ調のピアノ協奏曲でもよかったのに・・・ ところがこれがねぇ、意外や面白
かったのです。というか珍しかった。
なんもかんもがフワッと軽い。オケも軽いんだが、とにかくピアノ。天衣無縫と
いってもいい装飾。いわゆるジャズっぽさからも案外自由(!)でね。大した経
験があるわけじゃないけどね、こんなのはワタシ初めてかも。
主に全体の構成が良くないために、もともとそんなに好きでもなかった曲なんで、
(1)と(2)が面白ければと思ってたんだから、妙なこともあるもんです。 ま、
こんなこともなきゃねぇ。
 
このアルバムの時点ではチョン・ミュンフン音楽監督ということになっている
んで、面白そうな(力こぶの入った)プログラムがたくさん組まれたんでしょう
ね。このアルバムの指揮者は知りませんでしたが、当アルバムの(1)や(2)な
んて、日本で組まれるなんて考えられない。((1)はライブ録音ではない)
新聞に載る演奏会の、特にオケのコンサートなんて、日本のオケも外国のオケも、
このところ見かけるのは「アンコ」ばかり。これじゃあ、って、これだけで決め
つけるのも無茶ですが、日本のクラシック界の未来は明るくない。ま、いろいろ
やったけどアカン(アンコ以外じゃ客が入らない)、ということなんやろね。寂
しいが、知ったことじゃない。(3月31日にそんな記事を載せました)
はい、お決まりみたいな脱線で、おしまい。