| 20250303(了) |
/エルガー;ヴァイオリン協奏曲
| ①Ⅰ Allegro 17:59 ②Ⅱ Andante 12:18 ③Ⅲ Allegro molto 19:26 |
(2)ヴォーン・ウィリアムズ/あげひばり
| ④ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 16:21 |
| ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン) |
| ロンドン交響楽団 |
| 指揮:サー・コリン・デイヴィス |
| 録音;2003年、ロンドン、アビーロード・スタジオ |
| CD/クラシック/協奏曲/Ⓟ2004 ドイツグラモフォン/ユニヴァーサル・ミュージック/邦盤/中古 |
| <★★★★> |

| Edward Elgar(1857-1934) |
| このヴァイオリン協奏曲、曲は覚えているんだが、以前は誰の演奏で聴いたん |
| だったか、思い出せません。CD、持っているはずなんだけどなー。 |
| さて・・・ |
| ドホナーニの時にもやたら使ってしまった表現ですが、英国人エルガーのこの |
| 曲ももろドイツロマン派にどっぷり浸かったもので、ブラームスやブルッフ。 |
| まぁ、要はブラームスですよ。ブラームスとどこが違うのかというと、エルガ |
| ーの抒情をかぶせての「まろやかさ」かな。解説だと「狂気」の存在にも言及 |
|
されているが、それはピンときません。ドイツにはない繊細さ、というならわ かる。 |
| 今では協奏曲ではチェロのほうが人気があるが、始めはヴァイオリンのほうが |
| はるかに演奏されたそうな。聴いていてワクワクするというのでなく、ゆった |
| り心地よく落ち着ける。飽きが来るわけじゃないものの、ちょっとね、長いか |
| なと感じる面はあります。 |
| 演奏の特色は、、、強い表現はなく、曲に語らせるような感じ。録音のせいかも |
| しれないけれど、ロンドン響はもうちょっと潤いがあってもよかったかな。 |
| もう一つ録音のことを言うと、サー・コリン・デイヴィスの指揮の最中の歌う |
| 声というか唸り声というかが、かなり聞こえてしまうのが気になりましたね。 |
| はっきり言ってこれは邪魔でした。全体のテンポや運びはよかったんですが。 |
| ハーンのヴァイオリンは、技術的には非常に優れて何の問題もないと思いまし |
| た。やや細めだけれど、弱々しさはなく凛としている。例えば・・・若々しさ、 |
| 初々しさがある種の甘味に繋がっている気がするっていう感じですかね。 |
| Ralph Vaughan Williams(1872-1958)/The Lark Ascending |
| 「あげひばり」、よく知られて上記協奏曲より多分有名な曲。ワタシとしては、 |
| ヴォーン=ウィリアムズの曲としてはあまり聴いてこなかったものです。エル |
| ガーに合わせるということで選ばれたんでしょう。 |
| デイヴィスさんの声はやはりちょっとだけ聞こえましたが、協奏曲ほどじゃな |
| く、ホッ! |
| イギリスのなだらかな丘陵地帯で、春のいい天気の日に聞くヒバリでしょうか。 |
| かなりしんみりした雰囲気も漂って、空は案外明るくなかったりして・・・ |
| まぁ日本のヒバリとはだいぶん違う。ハーンのソロも案外マッチしていたみた |
| いで、「かそけき」という感じがよかった気がします。 |
| (鳥の声というとね、なんといっても歌謡調が抜群のディーリアス/『春を告 |
| げるカッコウ』!) |
| ちょっと辛目の記述になってしまったかもしれません。 |
| でも実は繰り返し流しているうちに、始めに覚えた音質への不満も薄れ、どん |
| どん馴染んできました。特に協奏曲のほう。第2楽章が意外に盛り上がる、なん |
| てのもいいけれど、第1楽章で何度も出てくる「風花」と言われる主題が、第3 |
| 楽章でひょいっと再現されて盛り上がって終わるあたりはなかなかのもの。 |
| (ウーン、こりゃあ名曲・・・と、つい) |
| てなことで、嬉しいことに車中は何日間も実にいい雰囲気でした。 |