休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シューマン;交響曲全集/サヴァリッシュ

(ちょっとかかってしまいました。ようやくアップ)

20250214(1stメモ了)

シューマン/交響曲全集

Robert Schumann 1810-1856
CD1(77:16)
(1)交響曲第1番 Op.38 「春」
   ①11:31 ②7:01 ③5:25 ④8:15
(2)交響曲第4番 Op.120
   ⑤10:21 ⑥4:10 ⑦5:17 ⑧7:50
(3)序曲、スケルツォとフィナーレ Op.52
   ⑨序曲 6:36 ⑩スケルツォ&トリオ 3:54 ⑪フィナーレ 6:36
CD2(71:15)
(4)交響曲第2番 Op.61
   ①12:32 ②6:42 ③10:18 ④7:59
(5)交響曲第3番 Op.97 「ライン」
   ⑤8:55 ⑥6:42 ⑦5:30 ⑧6:53 ⑨5:30
 
   ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
   ドレスデン・シュターツカペレ
   録音;1972年9月、ドレスデン、ルカ教会
   CD/クラシック/管弦楽曲/Ⓟ&Ⓒ 1973 Parlophone Records/Warner Music/
    輸入/中古
   <★★★★☆>

たまたま聴いてみようと思たのですが、数ある録音から 今回は一体誰の演奏を
選ぶか。二つの演奏者まで絞り、テレビ以外ではこれまでCDやレコードでほぼ
ほぼちゃんと聴いたことがないサヴァリッシュさんのにしました。といいます
か、そもそもシューマン交響曲4つをちゃんとまとめ聴きしたことがない。
思ったが吉日と、実行することにしました。演奏の印象だったり、曲への妄想
だったりします。
 
(1)交響曲第1番「春」 Op.38
はい、いきなり脱線です。この教会の音、とてもよかった。50年以上も前の
録音。リマスターもうまくできたのでしょうし、もともと録音にも適した音場
なのでしょうが、教会らしく自然の残響がかなり長い。
素人考えですが、例えばアムステルダム・コンセルトヘボウのホールというの
が相当響いてしまうために、あまりでかい音を出せない、でかい音を出すのが
難しい、なにかとセーブしなきゃならない面がある、などと聞きかじったこと
がある。そのことと似てないですかね・・・
 
で、「春」です。ややゆっくり目のテンポで隅々まで行き渡ったアンサンブル
でもって、きちーっとまとめ上げている。流れもアンサンブルも実に自然な感
じ。感情が表に出たり、抉ってみたり掘り下げたりなんていうようなのははな
から皆無で、感覚的には陳腐かもしれませんが、「さわやか―!」
最後はシューベルトを感じ、不思議な幸せ感も。
 
(4)交響曲第2番 Op.61
2番も実にきちーっとまとめられている。楽譜に語ってもらえばいい、バラン
ス第一、なんだけれどロマン派代表!という感じ。爽快。そして第3楽章のア

ダージョでは格別の気持ちのこもり方。音のくっきり感はやや乏しいけれど、

力感は十分。

本当に久々に聴きました。今さら言うのもチョー恥ずかしいが、シューベルト
メンデルスゾーンにもろ繋がっていて、妄想するなら、シューベルトがこれ聴
いたなら、(例えば終楽章)こんな風にロマンティックに、見え見えのリピー

トに聞こえないように書きたかった、と言って悔しがるんじゃないかと・・・

ハハハ

ブラームスとの距離はまだある・・・
それから・・・えー・・・第二楽章、アダージョでは、ワタシ、マーラーを連
想しまして、ぞくぞく!(暇ですねぇ、実際はそう暇でもないんですけどねぇ)
 
(5)交響曲第3番 「ライン」 Op.97
2番から一歩進んだみたいな感じ。
シューマン交響曲の中では、一番思い浮かべやすいものなので、かえってア
ンサンブルが若干甘いかなあ、なんて思いましたが、勢いがあって気持ちが乗
り、ふつう聞き取りにくい声部なんか聞こえりして、ま、細かいことはいいや。
急流の第一楽章から、中流のゆったりした流れになった第二楽章のライン。い
いですね、ロマン派らしくて。
第二楽章だけでなく第四楽章なんかでも、ホルンを中心とした金管の音が独特。
やっと気が付きました。日本語では祝祭的というより騒がない「荘厳な」が近
い。でもどうだろう、第四楽章から第五楽章にかけては、「抑え気味」が有名
サヴァリッシュさんの特徴が出て、最後でもまだ「抑えて抑えて」と指示を
出しているみたいな感じもしましたね。
原題は「Rheinisch」です。河の流れだけを指すものじゃなく、周りの山々なん
かも含め、多分河畔地域全体をイメージしているんでしょう。
 
(2)交響曲第4番 Op.120
怒られそうやけど、これなんかもうブラームスの感情や訴えたい世界(観)と
しての、音楽や音の揺れ方なんかと、ものすごく近いと思うものの、まだあち
こちにベートーヴェンシューベルトメンデルスゾーンなんかを引っ張って
いるところなんかがあって、そのへんがブラームスとは違うっちゃ違う。
とはいえ事ここに至っては、シューマンにしか表現しえない表現にたどり着い
てもいて、なんだか感激。(ちゃんと聴いてこなかった特典みたいなもんやね)
ちゃんとブラームスなどに影響を与え、そのブラームスは名作をものしたもの
の、長生きしたせいか(って、それほどでもないけど)、音楽史的には、晩年
は時代遅れ扱いを受けることにもなっちゃった。まあしょうがない、新しい潮
流的存在がそばにおり、しかも様々に受け継がれ、発展しかけていたから。
 
(3)序曲、スケルツォとフィナーレ Op.52
「春」でもう書いちゃったけど、「さわやかー」。1番と2番の間なんやね。
ワタシこれ聴くの多分初めて。いい曲。若い時に聴いておれば、ファンになっ
たんじゃないかな。
この交響組曲風な曲、サヴァリッシュドレスデン・シュターツカペレの演奏
(録音)のせいもあるんでしょうが、ロマン派の名序曲なんですねぇ。

やや長くなりました。
明かしますと、サヴァリッシュともう一つ候補に選んでいたのはジョージ・セ

ル/クリーヴランド管のもの。録音はさらに古いはず。セルのシューマンは未

聴ながら世評が高かった。

もともとセルは結構好きな指揮者なのです。きっとくっきり感のあるシューマ
ンやろね。どうせホールトーンなんかきっと短い。あまのじゃくのワタシは世
評に逆らってサヴァリッシュにしてしまいましたけど、、、なんてね、全くの
作り話でもないんですよ。