休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シマノフスキ:ピアノ作品集

20250205(了)

シマノフスキ:ピアノ作品集

(1)仮面劇(マスク) Op.34
 ① 第1曲 シェヘラザーデ 11:53
 ② 第2曲 道化のタントリス 6:11
 ③ 第3曲 ドン・ファンのセレナーデ 7:07
(2)ピアノ・ソナタ 第3番 Op.36
 ④ 第1楽章 プレスト 7:36 ⑤ 第2楽章 アダージョ 5:51
 ⑥ 第3楽章 スケルツァンド アッサイ・ヴィヴァーチェ 1:22
 ⑦ 第4楽章 フーガ アレグロモデラート 6:48
(3)メトープ Op.29
 ⑧ 第1曲 セイレーンの島 7:21
 ⑨ 第2曲 カリュプソー 6:55
 ⑩ 第3曲 ナウシカー 5:48
 
  ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
  録音:2004年12月/ポーランド、Bydgoszez、ポメラニアン・フィルハーモニック・コンサートホール
  CD/クラシック/器楽曲/℗&🄫/Erato/Warner UK/邦盤/中古
  <★★★>

ウクライナ生まれのポーランド人、カロル・シマノフスキ(1882-1937)。
音が多いのに、冴え冴えと冷たく透き通った冬の湖水のイメージですね。あるい
はその底で青白く輝く宝石めいたもの。
和声的な自由さのため調性感乏しく、形式感もなく(ソナタではそうでもない)、
ファンタジックではあるもののダークとすら言えそう。暖かさとも優しさとも無
縁。色彩感の濃い複雑な和音がポーンと提示される、なんてもんじゃない。そう
いう複雑な(常に指10本使い続けているみたいな)音が、ドンドン形を変えなが
ら、つまりどんどん色彩を変えながら、大音量になったり小音量になったりで、
でも途切れることがほとんどない。(光量可変の最高級ミラーボール・・・ っ
て失礼か)弾くの、相当タイヘンなんやろね。
 
3曲とも大体そんな感じだけれど、(1)と(2)は作曲時期的に近いこともある
のか、上記のような印象が似ている。かなり強烈な曲ばかりなのに対し、(3)
は海に関係したギリシャ神話上のキャラクターで、そのせいなのかどうかまでは、
ワタシの無教養からは推し量れないというか、上記のような強烈さはなく、いく
らか夢想のような感じがありますね。無理していえば、、、セイレーンは官能的、
ナウシカーはかわいさ。まあ、ピアノでもシマノフスキシマノフスキ
 
さてさて、これ以上書くことがありません。
元々はこの方のオーケストラ物が好きで、まあそれに協奏曲や数少ないオペラ、
スターバトマーテルなどしか知らずに今に至っていまして、何か器楽物をと発想
したのです。
このピアノのCDはセットの網羅ものにするか、1枚物をまず聴いてみるかと悩み、
結局後者にした。1枚物にしたのは正解だったかも。音楽の強さ、複雑な音色な
どすごいんだけど、何度聴いても、どうも捉えづらく(≒馴染まず≒慣れず)、

ちょっとしんどかったです。これ以上はいいかな。マズルカには未練があります

・・・ ま、いつか。

この後は、室内楽・・・ 
いやいや、弦楽四重奏2曲はもうひと昔も前に聴いたんでした。引っ張り出せた
ら聴いてみますか。オペラ『ロジェ王』よりは『スターバ・トマーテル』だけど、
これはできればもっといい録音で聴きなおしたい気もします。EMIのラトルのは
もう忘れてしまったけれど、NAXOSのCDは濃厚だった。自国ポーランドの厳し
くも本当に素晴らしい演奏だったのですが、大音量ではひずんでしまって、ちょ
っと残念でしたからね。ラトルのも探しておこう。(NAXOSにはもう一枚別の
評価の高い演奏があるのですが、そっちは持っていません)

 

(追)

 ラトルの「スターバト・マーテル」その他や、カルミナSQ.の弦楽四重奏曲など
 を聴きましたよ。ラトルのは、「スターバト・マーテル」は耽美的とでもいう
 か凄絶な美しが良く絶品、交響曲第3「夜の歌」ではダークさかな、これもグ
 ッド!四重奏曲は、やはりピアノ1台で出せる音よりはずっと奥行きが豊かで、
 まあ言い方はよくないかもしれないけれど、このきわめて色彩感あふれるピア
 ノの音の世界をはるかに凌駕していて、こっちが間違いなく好き。(もちろん
 ワタシにとっては好き嫌いでええのです) ついでに入っていたウェーベルンも。
 演奏自体もよかった・・・てな感じでした。(ちょっと雑になりましたネ)