休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

古今亭志ん朝/芝浜&百川

20250124(了)

古今亭志ん朝/芝浜&百川

(1)「芝浜」 ①~⑦
    録音;1979年11月12日、毎日ホール(ライブ)
(2)「百川」 ⑧~⑭
    録音;1981年4月12日、三百人劇場(ライブ)
 
         落語名人会―⓮/古今亭志ん朝―6⃣
         監修;榎本滋民
         CD/落語/1995年/Sony Records/邦盤/中古
       (1)<★★★★> (2)<★★★☆>

(1)芝浜
ジャズなんかでいえば、この演目はいわば相当なスタンダードナンバーに当たる
もののようなんですが、、、
江戸の魚河岸と言ったら日本橋界隈が有名だけれど、もう一つ「芝の浜」にもあ
ったんだと話が始まる。(「東京芝浦」なんてのと同じ?)
 
俄然、酒に飲まれるようになっちゃってつぶれそうになる魚売りが、年末にカミ
さんに励まされて、売り歩くためにいやいや浜に行ったら、海の中で大金の入っ
た「ガマグチ」を見つけ、逃げるようにあたふた帰ってきちまう。それまでのだ
らしない男ぶりがリアルに語られたあとなものだから、こいつぁロクな話になる
まいなぁ、と予測。
なぜ目出たいか言えないが、目出たいってんで仲間を呼んでどんちゃん騒ぎをや
らかし、終わったら寝込んじゃった。で、翌早朝、頼むから起きて商売に出かけ
ておくれよとカミさんに言われる。「アレ」があんだから仕事にはいかねぇ、寝
かせといてくれと言うと、、なんとそんな大金(2部銀で50両!)の話なんか知
らない、オマイサンおかしくなっちゃったんじゃないかい、とカミさんに夢物語
にされ、しまいにゃあ本人も信じてしまうのね。
借金取りを何とかいなすとか、いろいろとあって、今度こそはまじめに働くなん
てことにまでなっちゃう・・・
 
続きは書きませんが、この演目、とくにここからの続き、覚えてましたね。誰の
で聞いたんだろう、図書館のレンタルを使っていたころに聞いたに違いない。で

も面白かった。

たまたま、談春だったか一之輔だったかが、この噺をもっと面白くして演りたい
と言っていた(書いていた)のをずーっと覚えてまして、それでこの演目を聴い
てみる気になったのです。談春さんか一之輔さん、その後面白くして演られたで
しょうかねぇ。

(2)百川
この名の料理屋に、募集された奉公人がやってきた。最初なんでちゃんと羽織を
着たいで立ち。おりしも2階の座敷で河岸の若ェものが集まっていて、まだお姐
さんが(料理や酒が?)来ないがどうしたんだとせっついている。姐さんたち
が手がふさがっているとか、髪を結い直しているとかで誰もいない。しょうがな
い、と新奉公人たる百兵衛さんが、主から、何を言ってんだか訊いてこいと無理
やり送り込まれる。
早とちりがすぎる若い衆たちと、勝手がまだ全くわかっていない田舎弁丸出しの
百兵衛さんとの、誤解、聞き違えの仕合が際限なく転がるさまを笑いのめす。
勘違いは、例えば「四神剣」と「主人家」、「具合」と「くわい」など・・・

 

  四神剣とは、東西南北の神様を型取った旗。本当は、四神旗(しじんき)と
  言うところを、先端に剣が付いているので、四神剣と言われる。
  江戸のお祭りには、必ず使われた物だそうで、”年番預け”と言い、町内で順
  番に預かり、保存しておいた。(なるほどそうか)
  それと「主人家」 多分この主の家 ぐらいの意味かな。それらが取り違えら
  れる。
  若い衆はこいつを質に入れたか売り払ったかで金を作って飲み代にしてしま
  い、それを一年ほったらかしにしたもんだから困っている。
  「具合」と「くわい」はわかる。

 

寄席のお客の笑い声がかなり大きく捉えられています。いや、ダメというんじゃ
ない、受けている感じがいいですね。志ん朝の顔つきや所作も相当面白いのに違
いありませんが、そこらへんはお客の笑いの感じで想像するしかない。
短めの尺のお噺ですが、こちらも楽しみました。
これも実は、なんとなく聞いた覚えがあります・・・
 
百川って大規模な料理屋か仕出し屋なんですかね。とすると蔦屋重三郎の大河
ドラマにその名の大店の主が出てきて、田沼意次に袖の下を渡して頼みごとを
していた。案外あれと同じ店なのかもしれへんなぁ。

志ん朝さんの喋り、好きですねえ。つい選んでしまいます・・・