・・・まさかの巡礼旅
| 20250125(了) |
映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』
| 監督;ヘティ・マクドナルド//ジム・ブロードベント/ペネロープ・ウィルトン |
| 原作・脚本;レイチェル・ジョイス |
| 音楽;アイラン・エシュケリ |
| 2022年製作/108分/イギリス/原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry |
| DVDレンタル |
| <★★★☆> |

| 子どものことで、まずく行っちゃうと、引きずらないではおれないに違いない。 |
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とは思うが、(未経験だと思っている者は)実際はわからない・・・ |
| ジジババになるとちょっとしんどそうな映画じゃない?なんて言われそうです |
| が、それほどしんどくもなかったのは、子どものことや夫婦関係に、わりと絞 |
| ってあって、人生論をぶつというんじゃなかったからでしょうかね。いや、そ |
| れぞれなかなか突っ込まれていたようではあるのですが。 |
| ハロルドがビール工場に勤めている間に、一人息子に問題があって、同僚の女 |
| 性クイーニーに相談するころが多かったのだが、その問題がどうなっていった |
| のかは、ネタバレにもなるので、ここでは書かないでおきましょう。 |
| ともあれハロルドは猛烈にクイーニーのことを気にしている。その彼女からの |
| 手紙で(ウーン、自筆だったっけ)、イングランドの北のほうの北海側でホス |
| ピスに入っているという。癌。死ぬのを待つだけのキリスト教会系介護施設。 |
| 知ったハロルドは大いにうろたえ、どう返事を書けばいいのかわからない。何 |
| とかしたためて投函しようとするも、どのポストにも郵便局にも投函できない。 |
| そこで突然思い立ったのが、歩いてホスピスまで行って助けるぞ! |
| 地名は忘れてしまったけれど、ハロルドのいるのはブリストルより南のほうで、 |
| そこからホスピスまではなんと800km。70歳ぐらいかな、運動もろくにし |
| ない爺さんがやることじゃないが、思いついちゃったんだからしょうがない。 |
| 行きつくまで死んじゃだめだよと連絡して歩き始め、歩いている間もそう念じ |
| る。奥さん(モーリーン)は夫の突然の出奔にひたすらイライラ。 |
| 少しお金は持っていたようだが、それ以外に必要なものは何も持っていない。 |
| 長い長い道行の中で、様々な人と接し、息子のこと、クイーニーとのこと、夫 |
| 婦生活や秘密、人生のことが少しづつ(主に思い出として)描かれる。 |
| ローカル新聞に扱われ、SNSなどで広がって賛同する人たちで一時は団体を形 |
| 成、同道するまでになったりもする。その時使われるのが「巡礼」という言葉。 |
| そうそう、道連れの中にテリア系のしょぼくれた犬が一匹いて、しばらく同行 |
| する。こやつの退場の仕方が妙に意味深で(突っ込みは入りませんが)、ちょ |
| っと変わってましたっけ。 |
| クイーニーのほうはハロルドの連絡で逆に少し元気が出ている、という紹介が |
| されるシーンがありましたね。 |
| で、ハロルドはたどり着けるのか、たどり着いてどうなるというんだろうか、 |
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悩んでいるらしい奥さんのこともあって夫婦はどうなってしまうんだろうか、 などなど。 |
| ジジイのロードムーヴィーです。ここまで歩けるもんかとは思うが、頑張った。 |
| 食い足りないって方、多いのではないかと思います。ワタシは、始め分からな |
| いことが多かったせいかお話に乗り切れなかったものの、分かってくるにつれ |
| て、徐々にこの爺さんの動機や気持ちに添えるようになった気がします。(多 |
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分わかっちゃいない) そして実は夫婦のロードムーヴィーでもあった。 エンディングはとても「普通」。あれでよかった。 |
| 原題が「―の思いもよらぬ巡礼旅」となっているところを、邦題で「―まさか |
| の旅立ち」にしてあるのも、うまいと思いました。巡礼旅と旅立ち、どちらも |
| いいし問題もないような気がする。初めに持つイメージが少々違っちゃうだけ。 |

地元イギリスで受けたとポスターにある。どの辺が受けたんだろう・・・