休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『碁盤斬り』

20250115(了)

映画『碁盤斬り』

 白石和彌監督//草彅剛/清原果耶/国村隼/中川大志小泉今日子
 2024年製作/129分/日本/DVDレンタル
 <★★☆>

どうやら江戸らしい大都会の下町で娘と二人暮らしの落ちぶれた武士。
生真面目が裏目に出て逆に藩を追われてしまった。その理由の解明と「本懐」
を遂げるまでのお話がメイン。時代劇じゃあいたってもなにも、ありふれすぎ
てびっくりするほど。それを何とか新鮮なものに見せてみようじゃないかと据
えられた道具立てが「囲碁」。普通なら剣術で、様々なタイプの流派や個性が
あるわけですが、それが「囲碁」であるというちょっと物珍しいもの。
 
この男(草彅)は、囲碁と生真面目以外には、少々剣がたち、仕事柄古物商的
な知識もある。が、それぐらい。そのほかに得手なものは特になく、娘(清原)
がいなきゃ生活もおぼつかない。
この父娘と接点が生じ、知り合いになるのは、遊郭のおかみ(小泉)と金貸し
を中心にした大店を経営する主(国村)とその取り巻き。それと国元から情報
を伝えるべく上京したかつての同僚藩士
この浪人が、よせばいいのに、ついふらっと賭け碁をし墓穴を掘ってしまうと
ころから、ストーリーが動きはじめる。
 
妻が自死したり藩を追われる原因が実は濡れ衣だとわかり、公認の仇討のよう
なものに行きつくまでなんだが、、、妙に長たらしく感じる。
いや、長いというか、テンポでしょうかねぇ、どうもまだるっこしい感じなの
です。時代劇なんだから当たり前だろ、と言われればその通りだし、豪華な個
個役者たちも全体のムードも悪くなかったんですが。
原作があるようで、短編をくっ付けて膨らませたか、長編をぎゅっとつづめた
か、なんて思っていたら、へぇ、古典落語をベースに脚色したんですって。そ
れは意外。でもどうでしょう、いろいろごちゃごちゃくっ付けすぎて(今どき
だと「盛り過ぎ」ってのかな)、テンポ感を損ねたんじゃないでしょうか。あ

るいは逆に長尺を恐れずに、もっとみっちり描くという手もあったかもね。

(勝手な想像です)

 
この男の出身は彦根藩。寒々とした大きな湖が映るシーンがあった。ありゃあ
冬の琵琶湖ってことやね。(夏場、彦根側じゃない、湖西のほうでだけど、な
ん家族も集まって二度ほどキャンプしたっけなぁ、子供たちはまだみな小学生
でしたっけ・・・)
 
碁会や賭け碁の会場がいくつも出てきました。江戸時代にはあんなに盛んに開
かれていたってことなんや。ホンマカイナ。
最後の囲碁のシーンは江戸で行われる「全日本囲碁選手権」みたいな大イベン
ト。「紹介」がないと入られへんはずやのに、はいれてしまいました。エント
リーなんか無論ない。やくざの元締め的オッサン(市村正親)が、問題の人物
斎藤工)との対戦までも、流れとはいえ許しちゃうんだよね・・・ 大事な
大詰め、ちょっとご都合主義ふうだったなぁ。