休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ダンディの 管弦楽曲

近代フランスの名管弦楽曲

20250117(了)

ヴァンサン・ダンディ 管弦楽曲 CD2枚

     Vincent d’INDY (1851-1931)

(CD1)
(1)交響的三章『山の夏の日』Op.61 (29:40) 1905
 ①Ⅰ.Aurore 暁 7:44
 ②ⅡJour 午後 11:37
 ③Ⅲ.Soir 夕暮れ 10:12
(2)『フランスの山人の歌による交響曲Op.25 (23:55) 1886
 ④Ⅰ.Assez lent - Modérément animé - Allegro 10:16
 ⑤Ⅱ.Assez modéré,mais sans lenteur 6:11
 ⑥Ⅲ.Animé 7:21
 
 カトリーヌ・コラール(ピアノ/④-⑥)
 マレク・ヤノフスキ指揮/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
 録音;1991年(エイペックス・シリーズ?)
 CD/クラシック/CD-Rダビング//?年/APEX(もしくはエラート)/ワーナー
 (1)<★★★★>、(2)<★★★☆>

(CD2)
(3)交響詩『海辺の詩』Op.77 (33:00) 1919-21
  ――4つの情景からなる交響組曲
 ①Ⅰ.静けさと光―アゲ(地中海) 9:30
 ②Ⅱ.藍色の歓び―ミラマール・デ・マジョルカ(地中海) 5:19
 ③Ⅲ.緑の水平線―ファルコナーラ(アドリア海) 7:08
 ④Ⅳ.大洋の神秘―ラ・グランド・コート(ガスコーニュ湾) 11:03
(4)交響詩『地中海の二部作』Op.87 (16:14) 1925-26
 ⑤Ⅰ.朝の太陽 8:59
 ⑥Ⅱ.夕べの太陽 7:15
 
 ジョルジュ・プレートル指揮/モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団
 録音;1985年、モンテカルロ(フランス音楽のエスプリ・シリーズ)
 CD/クラシック/CD-Rダビング//1986/エラート/ワーナー

 <★★★★>

 

20年近く前に長男からもらったもののはず。上に添付の紙切れは、多分自分で探
してつけたんじゃないか、ウーン、はっきりしないけど。
鑑賞記を書き終わったところで、次のが入ってくる前。ちょうどはざまでね、何
か車に持ち込もうと見渡して、すっと手に取ったのがこの2枚。
こうやって聴きなおすべき、あるいは聴きなおしたいアルバムが、もう十分溜ま
ってしまっているといっていいのでしょうが、普通はつい知らない曲や知らない
演奏のほうに行ってしまいます・・・
 
ダンディの師は言わずと知れたフランクで、その影響はあちこちにあるように感
じますが、それよりも大きい影響は、ワーグナーなんじゃないか。
 
実にいろんな作曲家にワーグナーは影響を与えというか、ワーグナーの影響を受
けなかった人を探すのが難しいくらいなわけだけれど、素晴らしいカラフルなオ
ーケストレーションのノウハウに、精神性がプラスされるような。まあ、そうい
うものが伝わった感じ。ダンディにもね。やたらざっくりしてますが、今回の鑑
賞記、印象記はそんなところで言い尽くせているかな。
 
最も人気があると思しい(2)「フランスの山人―」と、他の3曲の作品番号がポ
ーンと離れていることとも重なっていると思いますね。
ここで聴ける3曲は、いずれも見事な管弦楽曲で、フランスの音楽の精華という括
りだけではもったいない「近代」の名曲(やや国籍不明でもある)といっていい。
 
恥ずかしながら一つ連想したことを付け加えさせていただくとすると、やはりワ
ーグナーの影響をもろにかぶってしまっていたころまでのシェーンベルクと、つ
まり例えば『グレの歌』の前半までのシェーンベルクと、なんだかオケの音色に
共通点があるんじゃないかと感じたこと・・・あくまでオケの音色ですよ。でも
ちょっとオーバーかな。(ほぼほぼ戯言です)
シェーンベルクのような深刻さも暗さもないし、第一、とんがった「現代」には
向かわなかった。むしろ暗さとは無縁で(シェーンベルクのような苦労人ではな
さそう・・・ フランス音楽開拓への功績、教育者としての功績、どちらも大き
な方だったよう。それに、ワタシは素晴らしい作品を残したことも付け加えたい
なぁ)、オーケストラによる実に幅広い風景描写の展覧会の様相です。
この方にもオペラのような作品はあるようですが、どんなものなんでしょうね。
 
(1)山の夏の日
夏の景色やj気分を音にした音詩ふう。2枚目のオーケストレーションに比べれ
ばまだまだロマン派の表現かなぁ。暗い部分でも甘さが感じられるいムード。

所々でピアノが聞こえる。ホルン、ちょっとビブラート。パリ管(パリ音楽院

管)ではよく聞いたビブラートですが、放送系オケでは普通なかったように思

ってました。そうでもないのですね。雰囲気が結構変わります。

(2)フランスの山人の歌による交響曲
印象的なイングリッシュホルンの出だし。「オーベルニュの歌」なんかとはだ
いぶん違った感じのメロディ。笑ってしまうほどフランク師匠の影響強烈な第
2と第3楽章。若き頃、ミュンシュ/ボストンso.とニコール・アンリオ・シュ
ヴァイツァーという名をすぐに思い出せるほどラジオでよく聞かされた演奏

RCAやね)で知ったのでした。(いい曲だけど、これが代表作ってことはな

いでしょう)

(3)交響詩『海辺の詩』
海から思い浮かべるという感じでつい聞いてしまうが、4曲とも、まあ共通点
の多い音色。明るく、踊りとまではいかなくても弾むような曲調もそう。④だ
け外海ながら違いはよく分からない。主に「島」の明るい面・・・
(4)交響詩『地中海の二部作』
これも海だが、(3)のきらきら感とは違って、朝の景色と夕方の景色をじっく
り描いた感じでしょうか。それでも(3)との共通点はいろいろあるのね。
この曲なんて、オーバーかもしれないが、フランスのロマン派の集大成的な素
敵な音楽って感じがする。もう一皮むけたラヴェルドビュッシーと一時期は
並走したものの、結局おいて行かれちゃったけれどね、、、みたいな。
 
やはりダビングであるせいか、音の端々が甘いというか、決まらない感じはあ
ります。ヤノフスキとプレートル、それぞれ無難。オケのアンサンブルは両者
ともいまいちかもしれない。匂いや香りのようなものが足りない気もする。こ

れはやはりダビングのせいかもしれんね。(わかりもせんくせに、先入観で偉

そうに、書いてしまう癖がありますネ)

でも、鑑賞にはぜーんぜん問題なかったと思います、ハイ。
 
復習で余生を過ごす、てなことを考えないでもない。結構CD、溜まっちゃいま
したもんね。でもまだまだ知りたい、聴きたい音楽、山ほどありますし・・・
YouTubeのようなソースからの探し方、聴き方については、考えがまだまとま
ってませんし、、、 そう思っているうちに、ガタガタとぼけるんだろうな。

 

            (参考)   ワーグナー      1813-1883
                   フランク       1822-1890
                   ダンディ       1851-1931
                   ドビュッシー     1862-1918
                   シェーンベルク    1874-1951
                   ラヴェル          1875-1937

 

ヤノフスキ盤のCDのジャケットらしいものが見つかったので、アップ・・・