休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『最後まで行く』

20241105(了)

映画『最後まで行く』

 監督;キム・ソンフン/イ・ソンギュン/チョ・ジヌン
 2014年/韓国/119分/DVDレンタル/原題;끝까지 간다/DVDレンタル
 <★★★★>

殺人課の刑事コは、けっして清廉な人間じゃない。
まだ小さい娘と妹夫婦と住んでおり、おりしもオフクロさんが亡くなって葬儀
の日だ。仕事場では、ほぼ課ぐるみで汚いことにも手を染めており、コの分が
が内部監査でバレそうになっている。(あるいはほとんどバレている)
葬儀を抜け出して車を運転するくしゃくしゃ気分のコ。犬を避けたところ、
「飛び込むように現れた」男をはねとばし、どう見ても自分の落ち度ではねた
ようなのだが、遠くからパトカーが近づいてきたので、とっさに死体を隠し、
結局それを包んでトランクに入れて運転再開。
しかし飲酒運転取り締まりにひっかかってしまう。葬儀で飲んだから。人をは
ねた時にフロントガラスが割れているのも気になるが、なんたってトランクの
死体。あわやの紙一重(むちゃくちゃ!)で切り抜けた後、葬儀に戻って、今
度は死体をどうするか。オフクロさんの遺体が入っている棺桶を使うサスペン
ス(ここには時間を要する)、車の修理などなど、薄氷の切り抜けが続く。
この辺までが三分の一ぐらいでしたかね。ハラドキが続くのだけれど、イライ
ラ感もあって、少しもたついたかも。というか、話がどう転んでいくのかいま
いちわからないことが、引っかかったようでした。
ところがコのやったことの一部始終を、まるで見ていたかのような男が電話を
かけてくる。その男というのが大悪で、なんと・・・
 
とまあここら辺までしか書けませんが、コの弱り目に祟り目状態は、さらに膨
らんでゆき、際限がない。観ているほうもアチャー・・・こらしんどいなあ、
と同情すらし始める始末。
特に後半は、たるみもなく、どうなっていくんだろうと、楽しみながら観るこ
とができました。
ホントに盛りだくさん。ダレずに最後まで持って行く力量はすごいと思いまし
たねぇ。まさに「最後まで行く」ですよ。(ハングルの原題はわかりませんが)
そして、エンディングもうまい。決まりました!

面白かったか、いろいろリメイクもされたようですね、出来はどうだったのか

な。

 
ところで、「その男」と書いた役者さん、『コロンボ』の二代目の吹き替えを
やったでっぷりした石田太郎さんをうんと若く、顔も引き伸ばし、ビヨーンと

背を高くした感じ。ワタシには顔の造作がそこそこ似ていらっしゃる気がした

ための連想です。(ゴメンナサイ、どうでもいいことでした)