休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブルックナー 交響曲全集/第4番

20240808(メモ了)

ANTON BRUCKNER(1824-1896) COMPLETE SYMPHONIES <4

CD4

交響曲第4番変ホ長調(1878-1880年稿 ノヴァーク版)

I. Bewegt, nicht zu schnell 18'15
II. Andante quasi Allegretto 15'29
III. Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell. Keinesfalls schleppend 10'54
IV. Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell 18'47
 録音:2012年10月、ジュネーヴ、ヴクトリア・ホール Tot.63:25
 <★★★★>
 CD/10枚/交響曲/Ⓟ 2015 Pentatone Music B.V. Ⓒ 2023 Brilliant Classics

アマゾンのコメント欄にマメに書き付ける方がいて、報償でももらっているんだ
ろうか、いつも感心する。無料のブログにこんなことを書く自分も似たり寄った
りなのかも。ご意見は参考にもします、たまには。
で、その中に「やっぱり音色でしょう」というようなことが書かれているのを見
たんでした。
その通りやったね。10枚もあるけど鑑賞記は、ほんとはそれでおしまい。
一曲づつの感想を書きながら、いかに貧相な感受性しかないかわかって、まぁ、
途中経過なんですが、我ながらガッカリ・・・
頭の中もメモもとっちらかっていまして、いちいちスマートにそぎ落とす能力も
まとめ直す能力も、気力もない。結局だらだら書き散らかしたものをろくに整理
もせずに貼り付けるだけ、というのを続けてしまう。
ま、基本、読む人のためというような性格はうんと少なくなって、メモはボケ防
止として生活の単なるルーティンの一つになっています。(ヘタクソな鑑賞記で
あることの毎度の言い訳です)
と、ここまでは復習。

 

「速すぎたらアカンけど生き生きと」なんて指示が第2楽章以外には皆入ってい
るので、よっぽど突っ走られるのがイヤやったみたい。テンポについてはあとの
有名曲でも言及することになりそうな気はしています(この曲では例えば第4楽
章)。ですが、それはともあれ、、、
音色のこと以外に3番のところで書いてみた「洗練」は当たらずとも遠からずの
ような気がしてきた。ドイツ音楽の伝統からは普通外れた表現なんで、まぁその
意味合いからなんだけれど、よしとしたいですね。
もう一つは、洗練とは若干矛盾もはらむけれど、第2楽章でさえも、若々しさと
ぱぁーっと音も気持ちも広がってゆくような感覚がある。若々しさはここまです
べてに共通やけどね。
その第2楽章が明るいロマンティシズムに溢れ、きわめて美しい。ロードムー
ヴィーのように歩き続ける感じなんかもあって、この楽章が主たるヒントになっ
て考えついたのがこの曲のタイトルで、「若き聖職者のロマン紀行」。NHKの旅
番組みたいでちょっと照れますが・・・ やっぱりブルックナーの場合、教会と
縁が切れない感じを、聴くこちら側も先入観として持ってしまうんですな。

 

そうそう、綽名は「ロマンティック」なんでした。
綽名がついた理由は、たしか、大したものでなかったような記憶があります。

 

ワタシの持っていたレコードによる4番のイメージとだいぶん違っていたものの、
音色も、やや速めのテンポもよく合って、ここまででやはり一番まとまりのいい
シンフォニー。7・8・9番以外では最も人気が高いらしいのも、この明快至極
な演奏を聴きながら、なんかわかるなぁという感じ。